この項について
未完の大器。
今回はこの言葉を最初に挙げたい。
今回雑語りするカードが、まさしくそう言うって差し支えないからです。〈伝説の幕開け〉のカードですが、まだ完成系は見せていない。ポテンシャルが活かしきれていない。まだ別のカードを欲している。それらが来て、初めて真価を発揮する、はずである。まだこんなもんじゃねえぞ、このカードは! と入れ込んでしまいたくなる。
そういう魔性もあるのが、今回のカードです。
御託はいい。始めよう。
今回のカードはこのようになっているわ。(『ヴァルキリープロファイル』のフレイ声で)

ということで、今回のカードはウィッチのレジェンドカード、〈オーバーディメンション〉です。スペルで、コストは18。スペルブーストでコスト減して使うものとなっています。
効果は手札を全て戻した後に5枚引き、スペルブースト5回してPPを上限まで回復、とやや混みいったものとなっています。
このカード、現行でもそれなりに十分な使われ方をしていますが、真の姿はまだこんなものじゃない、とも思わされます。シャドバの〈次元の超越〉ほどではまだない。でも……。
と。
これ以上は思い入れのとこで語りましょうか。
基本的な使用法
まず使用するにはスペルブーストが必要です。最大10PPなので、最低でも8回はスペルブーストしなくてはならない。そして強く使いたいなら0コストにしたい。つまり最初から握っておいて、スペルブーストガンガンしかけておく必要があります。そういう意味では、初手で必ず持ちたいカードです。
しかし、前述通り、18のコストなのでこれが現実レベルで使えるようにするのは大変です。そんなカードを最初から握ってないといけないのだから、スペブウィッチは大変です。意外と使う方というのも苦労するのです。
さておき。
〈伝説の幕開け〉期の現状では、これを0コストにして強く使えるのは2パターンです。
一つが〈最果ての罪・サタン〉の後に。これはサタンの弱みである11ターン目に動くにしても何が来るかわからない点を緩和し、且つ10ターン目で動ける形に持っていける方式です。特に〈沈黙の魔将〉が10点疾走なので、これをフィニッシャーにするのが主な狙いです。
もう一つが、〈五行の果て・クオン〉の、エンハンス10の能力を強く使う方式です。これは一回クオンを10コストで出して、〈式神・貴人〉を出させた後に、これを使ってPPを回復させて再度10コストクオンを出して〈式神・貴人〉をまた出す、というもの。〈式神・貴人〉は破壊された式神フォロワーのスタッツを受け継ぐので、これで高火力の〈式神・貴人〉を作り、最後にクオンの超進化で育てた〈式神・貴人〉を疾走持ちにすることでフィニッシャーにする、という絵図です。
この2つ、強いデッキの使い方ですがどちらも微妙に運頼みなとこがあります。振れ幅があるのです。そしてまだなだけでもっと強い使い方が今後生まれる可能性はあります。サタンもクオンもスペルブーストの効果の恩恵がないですからね。その恩恵があるカードでフィニッシャー狙えるのが来るのが待ち遠しいです。
思い入れとか
〈オーバーディメンション〉、先述のように今でも強い使い方はあるのですがスペブが一切関係ないパターンだけなので、まだ完全体ではない、というのが自評です。これと噛み合う、もっと使えるデッキ系が必ずある。それが来た時、この〈オーバーディメンション〉は100%中の100%になる、はず。
しかしこのカードはかなり考えられた設計だと思います。シャドバの〈次元の超越〉のもう一度自分のターンがくるというシンプルな雑さとは違い洗練された設計思想がうかがいしれます。これはこれで無茶ではありますが、〈次元の超越〉のもう一度俺のターン! からすると反省点が生きているのを感じます。シャドバWB運営は頑張ってる……!
とはいえ、スペルブーストが効果がでるカードで疾走持ちとか増えると途端に危ないカードに変貌しそうなので、今後のカードの情報はつぶさに観察してないといけません。結構危ないの来るかもしれん。警戒しておくのだ。でもスペブ意味あるカードでフィニッシャー欲しい。二律背反ですな。
まとめ
扱いが難しいながらも、決まれば高破壊力の展開に持っていけ、且つ今後のカード次第でさらに化ける可能性があるカード。それが〈オーバーディメンション〉なのです。