大体の内容「すわ! 枕営業!?」。すみれさんが枕営業をさせられる!? というのを置きつつ、全体としては泉少年が年上に同級生に、となんか好かれていく様を見せつけられるのが『平成敗残兵すみれちゃん』3巻なのです。
というか、泉少年は色んな女性に好かれ過ぎであり、しっとのほのおがめらめらとー! としっとマスク化したいのですがあれはあれで大変そうではあるし、好かれるのも無理からぬ、といういいやつさもあるので許してやろう。という立ち位置になってきます。
というか、あそこまで癖の強い年上に好かれやすい傾向はいいのか? という視点も立ち上がります。その年で年上に対して歪んでいる視線を得るのはなんか気の毒な気もしますし。というか、次の巻はみんな待望すしカルマ先生登場のはずだし、マジで歪んだ年上とエンカウントするスキルだけはしっかりあるな、泉少年……。どういうスキルなんだよ……。
さておき。
今回はデカい爆弾があります。
それが枕営業!
こういう系統の話なのでそれなりにある話ではありますが、この辺りで、
突っ込んでくる! 突っ込んでくる! 突っ込んでくる! そう突っ込んでくる!
してからのそこでガツンだッ!!
する展開は素晴らしかったです。
ちゃんと話しましょう。
イベントに駆り出されたすみれさん。そのイベントに絡んでいるとあるメーカーの人に、酒を飲まされてホテルに連れ込まれ……。とこの辺で既にヤバイ! やられる! ってなる形になります。
しかしそのメーカーの人がかなり思想の強い枕エイギョストだったので、ちゃんと素面になったとこに枕しません? という展開に。状況としては体を許してしまえるようなアトモスフィアがしっかりあり、ちゃんと枕してくれれば仕事を渡しますよ? 100万とか即ですよ? と甘い罠。そこですみれさんはどうするのか……。
という流れですが、この枕エイギョストの思想がマジで強く、枕はあれだろ! 問題だろ! というのにお互い合意をして体を合わせるなら、何が問題ですか? という返しをしてきます。愛し合うのに、金の上積みがあるだけです。脅迫でも売りでもないんです。と。
ぶっちゃけここまで思想の強い枕エイギョストは初めて見ました。体を求めるのに金とかをちらつかせるゲスとは全くレイヤーが違います。
あまりに堂々として、且つ理論だっているのでこれはこれで正しい行動なのでは? と錯乱するレベルです。それくらい、ガチの愛の告白(でも金は絡む)だったのです。
それに、当然すみれさんはグラグラきます。金は絡むとはいえ、というか金も絡んでたから余計にその愛の告白をカカッとされてグラグラと。
そこからどうなったか、というとまあ当然の流れでしたがそれでもいい話になっていました。
いい啖呵を切って、断ったのです。でも、それで枕エイギョストが仕事を引くか、と思ったらプッシュだ! してて、本当にいい啖呵だったなあ、というので3巻は終わります。いい終わり方でした……。
この漫画どうなるんだろう、というのは今までもありましたが、今回の枕エイギョストの登場は面喰いました。そういうのは当然ある、というのは分かってましたが、ここまで思想が強いと、本当に面喰います。とはいえ、だからこそそれにかっちり回答したところは大変よく、すみれさんらしい言動でもあっていいものでした。こういうのがあるからこの漫画好きで良かったです。
さておき、今回はここまで。次の巻はすしカルマ先生が出るから、泉少年方面がどうかという話か、一周回ってすしカルマ先生がどうかって話になりそうです。それくらいすしカルマ先生はアドですよ!
とかなんとか。