な、なにーっ!?(ジョナサン=グレーン声で)

『いじめるヤバイ奴』が全く見つからない

 『喧嘩商売』がそろそろ佳境なので、『喧嘩稼業』をkindle版を買う用意をしつつ、その次として『いじめるヤバイ奴』をどうにか手に入れよう、というので本屋のアプリで在庫ないかと見れば在庫は当然0、だと……? ってライフが0になった4顔になってしまいます。
 今日は、今日が半ドンなんで、昼の時間を使って古本屋を漁りましたが、全くかすりもしない。1巻すら見当たらない。
 どうにも、郷里には古本すら全くない模様です。もうちょい探せば、かもですが、とりあえず行動半径の中には全くない。
 き、kindle版の時間だー!
 斜線を引かない。
 いや、引く。そこはもうちょっと違う手を考えたい。
 つまり、メルカリだー!
 とはいえ、メルカリでもあるのかどうか、というのでカカッと調べてみた。が、今一つ。値頃感がないというか。
 それ以上に、それをすると中村なん先生に金がビタ一入らないという点に気づいてしまいました。Amazonで普通の本を買うのも無理なので、やはりき、kindle版の時間だー! なのです。
 本の方が手に入らない、Amazonですらない、なのでマジkindle版しか中村なん先生に金が入る形で手に入れる方法がないのです。それと、よく見たら20巻近く出ているので本棚スペースの限界もあり、ここはkindle版しかない! と本国流法しかない!顔をしてしまいます。
 とはいえ、まだ『喧嘩稼業』にも到達してないので、その後にするのがベターであろう。今の『喧嘩商売』の読破スピードからすると、来週には『喧嘩稼業』のkindle版を毎週1冊買う、くらいになるかと思います。

って、思うじゃん

 今日の古本屋巡りで一つの収穫がありました。
 『喧嘩稼業』が揃っている古本屋があったのです。
 これを見つけた時の脳内スキームは複雑怪奇だったので詳しくは解説しませんが、とりあえず木多先生、すまぬ! って一回なりかけたのはしょうがないと思っていただきたい。普通に買うより格安なのだ! しかも今すぐに全巻が!
 まだ『喧嘩商売』も終わってないので、ここは斜線を引かない。可能性を残しておく。
 じゃねえ! 木多先生に印税を納める為にkindle版買うんだろうが!
 ということで勝手にその辺の倫理を自分に課してしまいます。その為の備蓄もしているのに、今更揃えられるかよ! というか場所ねえって言ってるだろ!
 でも本当に迷いました。『喧嘩商売』を読み切っていて、あのタイミングで時間がもう少しあったら買った可能性すらあります。危なかった……。

とか言いつつ『喧嘩商売』17巻まで読み終わったのです

 明日18巻から24巻まで買いに行きたいですが、今日うろついたので明日はもう出たくない。そして『忍者と極道』を買うのを忘れてたけど明日はもう出たくない。明後日か明々後日に行こう。明日はもう出たくない。
 とかなんとか。

 CPU戦! そういうのもあるのか。(井の頭五郎面で)

思ってたのとは違うけど、効能はあるにはあった

 『ストリートファイター6』のプレイのたびに、超緊張する、というのが最近の悩みでした。
 緊張するにも程があるというか、あまりに緊張して一人と相対した後に手が震えてしまって精妙に扱えなくなる、という状態になるのです。更には調子を崩してしまい、げっぷが出そうで出なくて、おうえええ、と変な声が出てしまうくらいになるまであります。
 なのでネット対戦するにはかなり精神的なハードルがあり、この後調子崩しても大丈夫でないと、という斜線を引くことばかりで、ろくに対戦出来ていませんでした。
 これはいかん! ということで今日は策を持ってまいりました。その策とは、CPU戦をすること。
 CPUは対人戦と同じように動くわけではないにしても、相手が動く中でこちらが動く、という感覚をワンクッションいれる。これで少しは気晴らしになるのでは? と思ったのです。
 で、今回はプラクティスでLV7のCPU相手にして、しばらく戦ってみてから、対戦に移りました。
 これが功を奏したんですよ。いつも超緊張するのに、それもなく、かなり楽に対戦に向かえました。
 これがどうしてか、と考えましたが、基本的にネット対戦する時はどっかのカイザー顔で「負けたくないー!!」というのが全面に出過ぎていたのではと。だから、勝ち負けに対してもうちょいフラット、というよりは負けを怖がり過ぎないようにするのが手だったのです。
 そこに、CPU戦で負けまくることにより、負けることに対して忌避感が薄れたのが、緊張しなかった要因なのでは? と。
 CPUに無茶苦茶されたけど、それが怪我の功名となった模様です。これが一回だけの効果なのか、ちゃんと常に効くのかは分からんですが、とりあえず対戦前にCPU戦してほぐすのをやっていきたいと思います。これが常に効くと助かるんだけど、効いてくれい!

5月15日のスト6の戦績

 16戦7勝9敗。
 負け越しですね。勝ち確でコンボミスしてパリィしてた時はどうしようかと思いました。そこは当然負けました。

くたびれている

 この上までが昨日書いたもの。で、本日は昨日のように対戦しようか、と昼頃は思っていたのですが、思いっきり夕寝したのと、それでも疲れが抜けきってなくて疲弊の状態なので、本日は順延という形になりました。
 某うさみ主任の言葉の様に、人生に万全というのはないのですが、とはいえこの疲れでやると多分ぶっ倒れる、というくらいヘロヘロなので、今日はもう早々に横になろうかと考えています。明日は仕事があるのですから、そちらにちゃんとできる力は回復しておきたいところです。

とはいえ『喧嘩商売』は面白い

 またぞろ『喧嘩商売』をちまちま読んでますが、かなり理路が整然としておる。16巻の試合前から下剤飲ませあいしてる十兵衛と金田の卑怯合戦が、ただ下剤飲ませあうだけなのに超面白いという謎仕様。こんなとこから面白いってなかなかないぞ。格闘漫画界の至宝とか呼ばれるのも、格闘の部分ではないところけどうなずける。
 とかなんとか。読みながらすやすやします。

 ゲームは増えるよどこまでも

やりたいゲームが増殖していく

 ゲームが欲しいのです。『DEVIL BLAED REBOOT』とか、『ウィッチ・アンド・リリィズ』とか、インディーズ系が最近気になっております。その辺の新作だけではなく、情報を見て欲しいな、となってsteamのウィッシュリストやSwitchのほしいものリストにそういうのをぶち込んでいたら、相当数のしたいゲームがある状態になってしまいました。
 安くなったら順繰り買う、という購入行動にも出ており、しかし出来るゲームには限度があるのだ! となっても、いつかやるさ。という希望的観測でカカッと安売りを購入してしまいます。
 しかし、ゲームを買いすぎて飽和状態になっており、どうしたものか、というので前にスパロボ30に注力だ! とかやった記憶がありますが、スパロボ30は少し飽きがきていまして、ならば違うゲームをすればいいのよ! となっています。スパロボ30はクリアまで、時間がかかるからね。
 なので、『パラノマサイト』をやる方がいいか? という段階となっています。半分くらいまでやっていると思われるので、後はクリアまでカカッとプレイすれば意外と早く終わると予想しております。いい加減放置も長いので、まずこれをクリアしていこう、ということになりました。今。
 ということで、早速プレイだ! の前に日記をちゃんと書いておきましょう。

親指の状態

 昨日怪我した足の親指は、一日経ったら色が引くかな? と思いましたが全く変化なし。普通にしていると痛くないんだけど、触るとちらっと痛い。しばらくこの状態が続きそうです。とりあえず、動いている時に痛くないのは幸いです。動いて痛いと、歩くのに支障が出るからね。
 支障が出る感じでないのはいいものの、触ると痛いので爪が切れない。少し伸びてきているようにも見えるので、切りたいがやると痛みが走る。伸びすぎると割れれ大惨事スーパーロボット大戦である。上手く切りどころを見つけて切るしかない。というかはよ治れ。

kindle版を買った本

メガネさんとおいしい湯気。 (ぶんか社グルメコミックス)
 なぐも。先生の『メガネさんとおいしい湯気』ですね。元はkindle版を買わず、紙の本を買う予定だったのですが、買いに行く日に在庫があるのか? というのが本日現在のAmazonの売り切れ状態を見て不安となりまして。そして、どうせならどっちも買えばいいじゃない! となりました。紙買えなかったら買えなかったでkindle版を愛でればいいのです。まあ、買えるとは思うんですが、一応念のために。

kindle版といえば

 おしおしお先生の『しかのこのこのここしたんたん』のkindle版を買うか迷っています。紙の方が欲しいんですが、重版される様子がないので、かなり悩みどころです。場所をとってもいいから紙で欲しいのです。この辺の機微が自分でも良く分らんですが、流石に20巻も出ることはないだろう、という楽観もあります。そこまで延々と続いたら、神はタヒんでいると思います。そういうギリギリのやばい感じの漫画、だからこそ紙で欲しいのです。早く重版してくれー!
 とかなんとか。

 『喧嘩商売』を着実に読み進める

本日は怪我をした

 物を持って移動するムーブで物をつま先で思いっきり蹴り飛ばしてしまい、その重さゆえに親指にダイレクトアタック! でダメージがきて、そのまま仕事を続け、帰ってからソックス抜いて恐る恐る。爪が割れてないのは確認してたけど、ならこの痛みは? というので見れば、爪の半透明のとこが紫色に染まっている。ダイレクトに内出血ですね。本当にありがとうございます。
 爪がぐちゃぐちゃに割れてるとかなってなかったので、とりあえずは問題なしとしました。その爪のとこに何か当たると痛いんだけども。
 というか、これ爪はがしてなんかするとかしないといけないパターンなのかしら? 怖くてググってもいない。たぶん自然治癒するだろうし、ググったらろくでもない情報を拾って勝手にテストに出ないよお……。になるので、この判断は正常。
 とりあえず、触りさえしなければ痛くないし、風呂入って水に浸かっても痛くないし、なので放置で様子を見ます。見。

喧嘩商売』をまたぞろ買ってきた


 取り寄せも含めて、11巻から17巻まで7冊入手。読んだ分は売りました。場所が無いからね。そして『喧嘩稼業』はkindle版で買うつもりだからね。木多先生に積極的、ドネートだ。(I want you.)
 さておき、面白くてスコスコ読めていいんですが、十兵衛が文さんに弟子入りしてから下ネタと本筋の乖離が酷くなってて、もうその下ネタパートいらんのでは? となってきています。しかし、その下ネタパ―トもそれはそれでちゃんと面白いので、尚更困惑があるというか。大変頭使っているんだけどIQの使い方間違っている感というか。
 この辺の頭脳面というのはフルコンタクト空手進道塾の煉獄を解明する辺りでもカカッとでており、こういう頭脳の使い方が今後も行われるのだ、とは某ピエ郎さんの動画で知っているので、その点の萌芽が下ネタ方向に使われているのに、なんというか歯がゆい気持ちになったりします。なんかもったいない!

スト6の調整が垣間見えた

 ツイッターの方で動画が拡散されてましたが、マリーザさんに前強キック>強キックからSAが出せるというので個人的には大盛り上がりでした。
 マリーザさんの前強キックは使う面が多くない、というかターゲットコンボ出しきりはよっぽどがないと使わない、だったんですが、今回の調整で出しきりからSA、メテオリティスとか出せるっぽいので、DRからの前強キックで拾う場合というのが考慮に入れられそうです。コンボルートが開拓できるくらいになるかはまだ未知数ですが。
 後、本当に起き上がりリバーサルでドライブリバーサル出せるということで、マリーザさんの起き上がりがだいぶ楽になります。ドライブリバーサルは完全無敵が打撃が出るまで、だったはずだから投げにも勝てる選択肢。ほんと楽になる。
 とはいえ、起き攻めする方になった時は警戒したいところで、ガードしても6フレしか隙が無いとのことなので、4フレのコパからの立ち中パンチの精度を今からあげておきたいところです。
 今日はこんな感じ。

 シャドウバースで最近CPU殴っているデッキまとめ

第一<ひたすら共鳴Ver3.1>
第二<アグロ秘術スタックエディション>
第三<禁忌のミッド秘術>
第四<マステマさん使い隊>
第五<ゴーレムダシマクリング>
第六<必ず9枚という意志だッ!>
第七<アジ派>
第八<1! 2! リアニメイト3!>
第九<デイリー消化用アグロロイヤル第三版>
第十<リノ、そして疾走エルフ>
第十一<ディオネ、抜刀>
第十二<誓いロイヤル第六版>
第十三<急いでカードを引け!Ver1.0>
第十四<新装開店!魔道具専門店>
第十五<不殺白白:arasiエディション>

 ネタバレ?感想 山口貴由 『劇光仮面』5巻

劇光仮面(5) (ビッグコミックススペシャル)
劇光仮面(5) (ビッグコミックススペシャル)

 大体の内容「事件は一応解決するも……」。なんとなく茫漠というか、つかみどころがない感じで人外の本物とのバトルが一件落着したのが、『劇光仮面』5巻なのです。終わったとこからまた事件の匂いは出てますが、ね!
 ということで、本物の敵に見えた人外相手に、劇光服がどこまで通じるのか、というのをやってましたが、前の半グレ少年のおめめをポロンした時も思った、劇光服の性能が通常の使用に向かない(婉曲表現)のを再確認することになりました。人外にも普通に通じるこれ!
 劇光服の使用に署名がいるとか、そういう様式美か。と最初見てた時はなってましたが、今現在のその性能を見れば、そりゃ署名とかそういうブレーキと承認はいるわ。と意見が掌ころころしました。普通にあぶねえ!
 いや、本当に人外にぶちかましたから良かったというか、普通に人にぶちかましたら即タヒするレベルの攻撃力があるのを見せられて、こいつらこんなの作ってたのか……。となるのもむべなるかなというか。今までのもわりとやばかったけど、これは(破壊力が)おかしいですよ、カテジナさん!
 さておき。
 今回は、一応人外の正体が分かりました。戦時中に実験に応募して、人外になった、という話なのですが、面白いのは人外を作るつもりが全くなかった、というので、これの状態で!? ってなるところです。明らかに人外作るつもりでないとこういうの出来なくない? ってなるのです。ガワとかいるのに、そのつもりがなかったってある?
 そして4巻でのさつがい行為も、とんでもない理屈で悲しい話にされていました。不老長生に対してこのタイプのネタを使ってくるって個人的には初めて見たので、再生する人外なのに、そんなことなっちゃうんだ……。って変な想いに囚われましたよ。あるいはその手があったか、という部分でもありますが、わりと悲しい終わり方となりました。グロもありましたが、ね!
 さておき。
 しかし、そこでされた人雷、人間爆弾の話は飲み込めたものの、どうも自前でそうなることはなさそうだというのも分かってきました。でも、あいつはなんか改造されたとかいう話はしてなかったしなあ。記憶を消していたのかもですが、そうする理由がいまいち見えず。分かってない相手が突然爆発するのがいい、ということなのかもですが、そういう爆発があったという話も出てきてないし、謎が深いところです。
 というか、そもそも何かしらの敵というのが無いのが、この漫画の緊張感の張り弛みに影響している気がします。特に1巻中盤までは実相寺がひたすら引くから張りが強くて困るくらいでしたが、5巻現在も少しの弛みはあるものの、緊張感は張っているところです。
 でも、それは何が引っ張っているんだ? というのが分からない。このどこからの力が引いているのか分からない感じが、大変この漫画の特有の緊張感になっているかと思います。
 謎なのはこれはこれで楽しいんですが、それでも不穏が残り続けている感じもあって、だから人外の終わり方も含めてもやっとしたものがあるのが難点と言えます。
 明確に敵を出さない、というのが現状だし、もしかすると作品のテーゼになるのかもですが、山口貴由先生は結構ライブ感で漫画描いているとこがあるので、『シグルイ』の蝦蟇剣法の人の挿話みたいな意味がなかったんや! ってことが唐突に起こる可能性も無きにしも非ず。いきなり超展開がぶっこまれる可能性は全然あるので、ここは油断せずにいこう。うーん、あー、エクスタシー。
 聖書顔になりましたが、明確にあるけど見えないという引きは面白いので、ちゃんと話が落着する方向になればいいなあ、
 とか杞憂しつつ今回はここまで。

 格ゲーとはキャラゲーである

【PS4】ストリートファイター6

唐突に思いついたが既出かもしれない

 あるいは、自分で妄言した気もする。でも、今の自分で考えて書くことがこの場所の意義なので、あえてぐぐらず、カカッと書いてしまいます。
 前置きはさておき。
 格ゲーはキャラゲーです。
 これに異論を持つ人はいますでしょうか。
 異論とは言わずとも、キャラゲーと聞くと一瞬身構える人もいるでしょう。でも、まずは力を抜いてください。何も昔のキャラゲーの十把一絡げと同じようだとか、そういうことを言う訳ではないのです。一部は絡んできますが。
 ここでは格ゲーというのは、キャラクターがいないといけないゲームだから、キャラゲーだ、という理路を語っていこうかとしているのです。
 そしてキャラがあるから、格ゲーは伸長した。そういう話です。
 さておき、それではいってみましょう。

格ゲーの肝はバリエーションである

 格ゲーはキャラゲーです。そのキャラクターがあり、どう動くかという理路があり、それが動かす側にちゃんとこのキャラらしいと伝わるように出来ている、という意味合いでキャラゲー呼びをここではします。
 格ゲーにおいてキャラクター、あるいはキャラクター性というのは結構原初からあるものです。
 若干格ゲーとは違うと取る人もいると思いますが、それでも一つの潮流としてはコナミの『イー・アル・カンフー』くらいまで、キャラクター性のある格闘ゲームは遡れます。『イー・アル・カンフー』は対人戦こそ出来ないものの、その点を除けば現代の格ゲーの要素はしっかり入っている作品です。攻撃の種類と使い分け、技の間合い、ガードはないけどどう回避しつつ攻撃するか。そういう駆け引きがある。
 そしてキャラクター。この『イー・アル・カンフー』の段階で、自キャラ以外ですが敵キャラはかなりの数がいて、それぞれに攻撃方法が違います。
 この違いがキャラクター性を生みます。それもグラフィックだけではなく、どう動くかという部分でも、キャラクター性が出る。
 格ゲーが今も存在しているのは、それが当然面白いからですが、その面白さの担保は、キャラクターの動きの違いに寄っているのではないか、というのがここでの主張なのです。
 色々行動が違うキャラがいるから、その違いでキャラを楽しめるし、対戦においてもやり方を変えていかないといけないくらいに違うからこそ、毎回同じ展開にならない。
 たとえばリュウリュウでは、お互いすることが同じだから、最終的には同じことをお互いがするだけです。しかし、リュウと違うキャラがいれば、リュウ側の動きも同キャラ戦とは変わってきます。それが、様々なキャラに対してあれば、遊びの幅、あるいは攻略の幅が変わってきます。
 そういう意味では動きの違い、差があることは格ゲーにおける面白さの担保である、ということができます。だからこそ、キャラクターの違い、性能の違いのバリエーションは重要なのです。

バリエーションの例としての『ファイナルファイト

 動きの違い、差があるのが面白さにつながる。
 この辺が良く分るのは、あえて格ゲー以外で考えるとベルトスクロールアクションの金字塔である、カプコンの『ファイナルファイト』でしょう。
 『ファイナルファイト』がベルトスクロールゲームの金字塔なのは、出来がいい点はモチのロンですが、味方も敵も、バリエーションが幅広い点にも理由があります。
 まずプレイヤーが動かす自キャラの3人、ガイ、コーディー、ハガー*1。この段階から見た目のみならず動きや性能が違う。移動速度から基本のラッシュの回数、コーディーだけナイフを投げずに使えるなど、性能差、つまりキャラクター性がある。
 似たようなアクションシリーズでも、この頃までは動かせる自キャラは一種類がほとんど。ですが『ファイナルファイト』なら3キャラが個々で違う。この自キャラが個性豊かになるのは、その後のベルトスクロール系ではデフォルトになっていくレベルの要素であり白眉レベルのことです。
 しかし、『ファイナルファイト』はそれだけに留まりません。自キャラのみならず、敵も多種多様なのです。
 『ファイナルファイト』の敵にも色々な行動パターン、つまり個性があります。雑魚敵でも、ただ殴ってくるのからジャンプや突進、ガードしたりナイフ使ってきたり。果ては火炎瓶投げてくるのまでいて、その動きは多岐にわたります。
 ボスなら更に何種類かの行動をしてきます。タックルだったり掴みかかってきたり、雑魚を呼んだり手榴弾を投げてきたり。
 このように様々な攻撃があるので、単純に殴ってれば勝てる、というものではありません。あるいは雑魚であっても、普段ならそれほどでもないけど色んな種類の中にあるとむしろ逆に手ごわくなる。この辺も、遊びとして、あるいは攻略に対しての面白さに寄与しているところです、
 そしてそれゆえに、色々な動きをするボスはもちろん、雑魚敵にすらキャラクター性を感じるのです。
 バリエーションというのは、ときにそういうものを見せる、ということでしょう。
 だからこそ、格ゲーにおいてバリエーション、キャラクター性があるのは、ただのリュウリュウだけでは見れないものが見せる、と言えるのです。

キャラクター格ゲーの源泉『ストリートファイター2

  『ストリートファイター2』(以後スト2)は現代格ゲーの礎として未来永劫、本当の意味で未来永劫語り継ぎたいゲームです。そしてキャラ格ゲーとしてもやはり原点であると語り継ぎたい。
 そのキャラクター性、あるいはバリエーションは以後の他の格ゲーにも常に影響を及ぼすレベルとなっています。
 所謂弾・無敵対空・突進技の三種の神器持ちとか、タメ待ちキャラとか、投げキャラとか、リーチが極端に長いキャラとか。
 これらは現在の格ゲーでも常にアトモスフィアを変えつつも入っている、よく言うと当たり前の要素になりました。
 スト2の段階でその方向性が確立して未だその延長線のキャラ生まれる辺り、スト2の偉大さは尋常じゃないと言えるでしょう。
 というか、スト2のキャラクターは今では積み重ねがあるので違和を感じませんが、よくよく考えなくても<地面と平行飛行する技を持つ隈取りフェイスの力士、エドモンド本田>の段階で初見では異様なゲームであるのは論を俟ちません。
 個人的なことですが、エドモンド本田のスーパー頭突きの写真を見たときの衝撃は忘れられません。先に異様の例として挙げたように、変なとこの筆頭だと思ってます。だって力士が地面と平行ですよ? おかしいですよ。
 個人の話はさておき、本田、ブランカダルシムはスト2初見衝撃度では三指のになるレベルで、そんな突き抜けたキャラが自分で扱える、という点が、スト2の面白さの一端と言っても差し支えることはないです。しかも、6ボタンで1ボタンごとに動きが違い、更に必殺技もあるぞ! となればその自由度にのめされるのも必定だった、といえます。
 それくらい、スト2のキャラクター性は際立っていました。良いも悪いもですが。

キャラ操作の自由度の話

 さておき。
 スト2の動きに対して自由度が高い、といわれてピンとこないかたもおられるでしょう。今の時代では、格ゲーの自由度以上で動けるゲームは沢山ありますから、それも当然。
 しかし、スト2当時で考えると、この自由度は画期的でした。大体は『ストリートファイター』から継続した流れなものの、その再発展版としてのスト2はキャラクターを思い通りに動かす、という点では出色の出来です。
 前後ろで歩き、上で跳び、下でしゃがむ。そのどこからでも6種類の技が出る。必殺技も、下から前へとか、下に溜めて上に解放とか、改めて見れば理路がみえてくる仕様。それを好きな時に出していい。
 そういう意味では、自分が扱っているという自覚が強く表れる程の自由さだったのです。
 これは逆に言うとそれまでのゲームの自由度は限定的だった、とも言えます。今でこそ自在に飛んだり跳ねたり攻撃したり回避したりするアクションは多々ありますが、スト2辺りでそれも人相が分かるくらい大きいキャラが大立ち回りをするゲームでスト2並みの自由度はそんなにはありませんでした。
 格ゲーなので、確かに動ける範囲自体は狭い。ですが、その中ならどのように動いてもいい。ゲーム的な制約の中でできる行動が、他のアクションゲームより数倍多い。
 ここまで動きの幅があるゲームというのは、当時では稀有のレベルだったと言えます。それゆえに、スト2には箱庭の中とはいえ、自由、あるいは自在を感じたのです。
 自分の使うキャラが、思うように動く。これこそ格ゲーの妙であり、長所なのです。
 そしてスト2の大流行によって、活況を迎えたジャンルがありました。
 それがキャラものゲーです。

キャラクター物格ゲーに見るキャラと格ゲーの親和性

 キャラものゲー。それだけで眉に唾をする人も多いでしょう。気持ちはわかります。それだけの積み重ね、それも負のやつがありますし。
 ですが、キャラものゲーの格ゲーというのは未だに出続けている根強いジャンルです。神や文豪のネタ系もありますし、単純な2Dタイプ以外もありますが、とにかく様々な形でそれらはあります。
 何故か、といえば章題の通り、格ゲーフォーマットとキャラものゲーが相性がいいからです。
 先述のようにキャラクターを動かせる、という部分の自由度が他のゲームより格ゲーは大きいのです。
 格ゲーはキャラクターを自分が動かして、攻撃したりガードしたりしている、というのが実感としてわかりやすい。その上、自分が動かしたいように動くから楽しいのです。
 それが好きなキャラクターなら、尚の事楽しくなるのは理の当然なのでしょう。
 特にバトル要素のある作品だと、その好きなキャラクターを動かすこととバトルすることはイコールになりやすいので、格ゲー化はある種必定まであります。*2
 なので、キャラゲーの格ゲーが手を変え品を変え未だに出続けているのも、格ゲーというアーキテクチャキャラゲーと親和性が高いゆえんなのです。

稀代のキャラゲーとしてとストリートファイター6

 格ゲーはキャラゲーである。
 つまりこうも言えます。
 『ストリートファイター6』もキャラゲーである。
 そういうと噴飯物とする人もいるかもしれません。
 しかし、ここまで考えてきてその考えに至るのは理の当然なのです。
 そもそもの話、ストリートファイターシリーズは30年くらい続く長寿シリーズです。そしてそのキャラクターも、30年選手。
 つまりは既に世の中に受け入れられているキャラクターと言っても、なんら差し支えがないのです。そういう意味では、ストリートファイターシリーズは完全にキャラクターものとすら言えるでしょう。
 むしろ、30年近くそのキャラクターの基本を維持しつつ、いろんな道が模索されてのちにスト6があると考えれば、そのキャラクター性をうまく時流に乗せきった稀代のキャラゲーこそ『ストリートファイター6』だとさえ、言ってしまえるのです。
 というか、キャラゲーとしてのスト6は完成度が異常です。格ゲー部分の仕上がりや、システム面やネット対戦の仕様もですが、ここで異常なのはキャラの掘り下げです。
 今までは、こいつら平素何やってんだろ、というのは常々ありました。
 しかし、それがアーケードモード辺り以外で語られることは稀でした。そのアーケードモードでも情報も足りない! 足りないの! なレベル。
 その辺はスト5辺りで少し改善しましたが、スト6ではアーケードと更にもう一つ、ワールドツアーモードでキャラクターの掘り下げを敢行してきました。普段何してるか、直接見れる! 今までのキャラ魅せの絞り具合からは及びもつかない!
 だからスト6はストリートファイターシリーズのキャラが自由に動かせて、更にキャラ掘り下げもしっかりあるという、ストリートファイターシリーズとして稀代のキャラゲーとなっているのです。
 いるんです!(グルグル目)

まとめ

 格ゲーはキャラゲーである。キャラクターを動かすことが至上なので、ある意味当然です。
 だからこそ、キャラクターものの格ゲーは出続けているし、なんなら格ゲーの金字塔なストリートファイターシリーズもキャラゲーといえる積み重ねができている。
 そういう話でした。結構無茶な話をしましたが、筋自体は悪くないと思います。
 そして、一つ懸案ができてしまいました。格ゲーはゲームから入るのかキャラクターから入るのか、という命題です。これについてはもうちょい考えないといけないので、書けるまでしばらくかかります。気長にやりましょう。
 さておき、今回はこの辺りで。

*1:何気に全員格ゲーに参戦しているのも興味深いです。

*2:無双系ができて以降は無双系の方が合ってるという場合もありますが。