創作の転ばぬ先の杖

 上記を読んで色々沸いてきた、これを見てもまだあるだろう、創作への足の踏み入れにくさに対する先杖を提示してみようと言う電波です。完全に転ばぬ先の杖的心がけなので、あんまりかっこいい話ではないので注意。

まず書いてみる

 まずは何でもいいので、とりあえず書いてみることが重要です。これから創作していくにあたり、自分がどれ位のものが書けるかを知っておく事は必要です。大体の場合、一般の創作に対して酷く悪いものができますが、まだ慣れていないのだから当然、と思いましょう。それを下敷きに、この状態をどうしていくか、をじっくり考えていくのがいいでしょう。

開幕から書こうとしない

 まず創作においてつまづきやすい点が、開幕です。上手い書き出しが浮かばずに延々うんうんするのは、よくある光景。しかし、それではいつまで経っても書けません。特に書くようになった初期は話全体のイメージもゆるいものですから、どうしても書き始めと書き終わりで話がぐらつきます。プロでも意外とぐらついていたりするものなので、シロウトがいきなりできるわけが無いのです。だから、この際書き始めを時に気にせず、いきなり書きたいシーンから書いてしまって、後から整合性を頑張って取ってみるのもいいでしょう。「とりあえず」始めれば意外と道が見えることもあります。見えないことも当然ありますが。

一気に全部書けると思わない

 世の中にたくさんあふれる創作を見ていると、どうしても早くたくさん書けないといけない気分になりがちですが、まず落ち着いて考えてみてください。兼業でたくさん書ける作家さんもいれば、年一冊が奇跡のような作家さんだっています。なおかつ、早い人だって一日で一冊分を仕立て上げる事はマレです。まあ例外はいるでしょうけれど、自分もその例外の中にはいると考えるのはまず持って無謀です。そこの所を理解して、地道に毎日書いていくのが肝要です。じっくりいきましょう。

いきなり傑作が書けるなんて思わない

 はっきり言ってしまえば、初めての創作でいきなり傑作が書けるなんていう奇跡が、自分の身に起こると思わないことです。それと同時に、つまらないものを書いてしまうことを忌避しない事です。シロウトなのですから、つまらないことを書いてしまう公算のほうが大な事を忘れてはいけません。そして、そのつまらなかった作品の屍の上にこそ、面白いものが生まれるのだと理解していただきたい。どんなに屍の山を築いてもくじけない事です。

他人と比べない

 「隣の芝は青い」ということわざがあるように、自分の書いているものより他人のもののほうがよく思えてしまいがちです。特に自分の好きな作品と自分のを比べてしまうことがあるものですが、その場合は当然「好きな」ので特に相手がよく見えます。そして、それによってモチベーションの低下に繋がることが往々なので、そういう比較はできる限り全力で止めたほうがいいでしょう。いずれ比べる必要もでてくる場合もありますが、書き始めの頃は無視してしまうくらいのほうが良いのです。

感想はオブラートに包んでくれる人に頼む。

 創作物は誰かに見られることで完成を見ますが、その完成を誰にしてもらうかは一考に値します。上でも言ったように、いきなり傑作が書けるわけがないので、まず初期のものは失敗作である可能性が高いです。なので、まず悪いとかイマイチとかそういう系の感想がくるという心構えが必要なのですが、これは予想外のダメージがきます。というか、思った以上にちょっとした事で大ダメージになり、そのせいで色々くじけてしまう公算が極大です。「もう二度と書かないッ」と断筆してしまう可能性すらかなり高いといわざるを得ません。よって、見せる相手は上手く褒めてくれそう人を選ぶのがいいでしょう。

まとめ

 そうねえ。まず書いてみないと何も始まらないって事じゃないの?←そうですね