感想 六塚光 『レンズと悪魔 3 魔神攘戮』

レンズと悪魔〈3〉魔神攘戮 (角川スニーカー文庫)

レンズと悪魔〈3〉魔神攘戮 (角川スニーカー文庫)

 内容を要約すると「過去を知る男現る」。

 でたよ! 六塚光マジックが!

 こういう過去持ちがでてこその、六塚光でありますなあ。お話自体も過去の話がじりじり現在に影響してきましたが、それ以上にいままで普通*1のファンタジー風味を装っていたのが、じわじわとその装いを違う方向へと変え始めた巻でもあります。というかチキュウ空手天動説の構えってなんだ。

 地動説で精神的にプレッシャーをかけ、天動説で物理的にプレッシャーをかける。

 凄い日本語になってますなっ。やっぱりちょっと変だよなあ六塚光。戦闘シーンがどうなったのかいまいち分からなかったけど、この言葉だけで十分な気がする。
 後は、悪竜つながりでタマラセが関連してきたら大笑いしますから、是非。

*1:目にレンズを入れてコンタクトとかいいますが