- 作者: 平坂読,よう太
- 出版社/メーカー: メディアファクトリー
- 発売日: 2008/09/01
- メディア: 文庫
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内容を要約すると「ホント部活しただけだったな」。
ライトノベルの感想が久しぶりすぎる俺に隙だらけだった。そんな勘の鈍った私にも優しいのが「ラノベ部」であります。ラノベ部。どうですかこの響き。心躍りませんか? 踊りませんか? 踊りませんか? 三度言うほどのことではないですが、とりあえず俺の心は踊ったので三度書いてみました。
それはさておき。
実際問題、語ることのあるライトノベル*1、というより自分語りを始めてしまうラノベであるなあ、というのが最大の印象。特にビビッドなことが起きるわけでもないのに、この語りたい感。これはあまりに身につまされる所が多いあるいは大きいからでしょう。ライトノベルに知悉あるいは耽溺していると、この本はどうにもこうにも身に覚えがありすぎますよ。慣れ親しんでいるだけに初々しいものを見ると自分の事を思い起こして体が勝手にうわあああ。もとはっきり端的に言えばお前は俺か。特に、文香が始めて自分で選んで本を買う、というシチュエーションは非常に体の至る所に去来するものがありました。僕の初めては確か絵買いで「カイルロッド」だったなあ、あんまり考えないで感性と言うか欲望で買ったなー、とか。ライトノベルを買い始めたきっかけが絵買い、というのはわりとある話ではあると思うんですが、うんぬんかんぬん。←長くなりそうなので略した
さておき。
この巻の最大の笑い所は、あるいはツッコミ所はやはり「クエン酸の構造式のエロさは異常」以外の場所は有り得ないでしょう。毎回、それどこで売ってるの? あるいはオーダーメイド? オーダーメイドでその内容なの? な扇もアレですが、×と構造式だけであれだけ乱れる綾さんの脳みそおそろしすぎます。脳内シナプスとかどうなってるんだ、あの人。少なくとも我々とは構成物質の段階で違うんじゃないか。というか同じ構成物質だとしたら、それはどんな恐怖だよって感じです。TNTって聞いただけで「らめぇ」な人と同じ構成物質なのか、小生の脳は! といった塩梅に。声を上げて笑いすぎて、家人に顰蹙を買うぐらい笑わせていただきました。本当にあ(以下略)。
全体的に楽な感じな雰囲気とまったく離れない、ゆるーい内容だったので、次巻も楽しみです! 読むのはだいぶ先になりそうですが。