- 作者: のっち
- 出版社/メーカー: 文苑堂
- 発売日: 2009/06/29
- メディア: コミック
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大体の内容。「わりと身近な超常現象との戯れ」。あんまり近いと超常じゃなくて日常になってしまうんじゃないか、という不安を抱かせるには十分な近さが、この漫画の超常と日常の間柄。まあ、基本的にも応用的にもギャグ漫画なんだけどな!
ということでギャグ漫画なわけですが、ノリは一言で乱暴に乱雑に粗雑に言うと「ピューと吹くジャガー」です。理不尽なボケにきっちり突っ込んでいく、00年代ストロングスタイルです。絵だけで笑わせるんじゃなく、台詞とツッコミで笑いを成り立たせる所なんてマジストロングスタイル。あまりにストロングスタイルなので、読んでて「アレ? これ『ジャガー』だったっけ?」とか思ったのは公然の秘密です。中盤くらいから慣れて、この漫画のらしさみたいなものを感じ取れたりしましたが。
そんなストロングスタイルが描くのは、本家の駄目人間の駄目生活とは違った、でもイマドキの漫画らしいある意味駄目な部活モノであります。ただ、部活が超常現象研究部なので部活動の定義があいまいというか、フォロー範囲が広いというか、ぶっちゃけなんでもありの状態になっていますが、それはそれでフットワーク軽いなあー、と思っていれば良いと思います。なんか狂ったネトゲしてた辺りは、部活動としてどうなのか、と思わんでもなかったです。というか、それ以上にあのネトゲを作った人の正気を疑いたい所。ロリモンとかロリ殴り装備とか、コンセプト不明すぎる。
好きなところは、上記のネトゲ話前後編と科学部編。後はUMAを探しに行こうな回。ネトゲ編の魔王がどう見てもシャオのおじいさんとクリソツな所とか、科学部編のいらつく科学部員とか、色々光ってますが、UMAを探しに行こうの河童編が全般的に可愛すぎだろ……。そしてああああああっ。思わず泣いたりしましたよ。スカイフィッシュ編もコマ内に隙あらばスカイフィッシュがいたりする芸細さと、オチのうぞり具合が良かったです。キモッ! ってなるはそりゃ。
キャラ的なものの見方で言うと、せっかく女の子に囲まれてる状態なのにあんまり恵まれてるように見えない、というか女の子の必要性がゼロに近いのが、まあこのタイプだとそうなるんだろうと思わせてくれます。これだけ女の子いてラブコメ要素が無い、っていうのは貴重というか、無謀というか。ツッコミ大変そうで、そっちに気が回らないんだろうなあ。
とかなんとか。