感想 山田秀樹 『山田秀樹短編集 とある女子大生の日常にみる』

山田秀樹短編集 とある女子大生の日常にみる (TECHGIAN STYLE)

山田秀樹短編集 とある女子大生の日常にみる (TECHGIAN STYLE)

 大体の内容。ブルマは神さえ魅了する。一番最初にブルマ話を持ってきた気概は買います。その馬鹿話から小馬鹿話が基本の表題作を挟み、小話『おでこコンプレックス』置いてからしっとりとした青春の話『なぎさ』に持っていく構成の妙は評価されていいですよ。これ、順番逆だったら記憶に残るのがブルマ話だけになりそうなので、当然の配置ですけれども。
 ブルマの話はああ、この頃からいい意味で馬鹿だったんだなー。って納得を、『おでこ』『なぎさ』は小粒でも青味があっておいしゅうございますって感謝を得ましたので、残りというか大半である表題作の話でもすると、描き方、絵柄とかが今とは違うものの、基本的な所、細々と描く所はこの頃から変わってないんだなー、と得心がいきました。後、裸。わりと良く脱いでるなー。昔見たときも無駄に脱いでると思ったけれど、改めて見るとそんなに脱いでいたのか。最後の『オーディオコンポ』辺りはまるで脱いでいない且つ絵柄が今のものですが、しかし脱がない。人は成長すると脱がなくなるんだなー。
 表題作は大体が当時的な日常ドタバタ系。個人的には昔実際に見た『お正月』が今見ても好みでした。後、『食生活』も無闇にドタバタで時代を感じるわぁ。今はそんなにドタバタしなくていいものなー。