感想 浜田よしかづ 『つぐもも 4』

つぐもも(4) (アクションコミックス)

つぐもも(4) (アクションコミックス)

 大体の内容。「VS猪突猛進娘! の承前」。かっこいい話とどこかにいってる(婉曲表現)な話が入り混じってる巻ですが、後半の展開は大体そっちに収斂してますから、大体あってる。最初の話と最後のおまけの漫画がだいぶいってる(再度婉曲表現)けど、基本筋はかっこいいし、どこに行くのかと楽しみに見ていた方向性が定まってきたので、楽しみ度も増し増してきました。
 ということで、今回は3巻ラストで出てきた子が話の軸になり、かずやが欝ったりしつつも、その猪娘との対戦に向けてかっちり舵が切られて次巻! となっております。桐葉さんもだいぶ復活して嬉しいし、あんまり欝に傾倒しすぎず、でも悩みはきっちり出してって展開したのは辺りも好印象を持ってしまいました。うん、これこれ!
 まあ、そんなことより今回も隙あらば裸体が飛び出るのがこの漫画のお約束で、半ばそれを目的に見ているところもあり、というか出てきたら「浜かづ屋!」って掛け声を上げてしまうくらいには、浜田よしかづ裸体に飢えている身としては、今回は最後の所謂「これ絶対入ってるよね」付近は、掛け声が脳内リフレインしてなんとか正気を保っていた次第であります。
 しかし、そっちはかずやが決意を新たにする結構いい話でもあるので、リフレイン程度で正気が保てましたが、この巻の最初に入ってる第15話(順番的に3巻入るはずだった話)のSAN値削り量の高さはそれではなんともならないレベルで、そりゃ3巻ではバカ話が褒め言葉的に酷い話だったから、これまで混ぜたら褒め言葉的に酷い巻になってしかたなかっただろうな。そして4巻では褒め言葉的に酷い話が無いからバランス感覚なんだなって、あ、理解可能しつつ、正気を手放してゲラゲラゲラゲラゲラゲラゲラゲラゲラゲラゲラ笑いました。つか、今後これ以上に褒め言葉的に酷い話出来るんだろうか。とかすかに残った正気が危ぶむくらいでしたよ。
 ということで、その最初と、最後のおまけ的漫画のいってる感じ(もう意味ないけど一応婉曲表現)が、桐葉さんVS猪娘の所などのかっこいい話のアクセントになって、というかむしろかっこいい話がアクセントになって、いい塩梅になった一冊でした。次の巻、どうなるやらー。