感想 ゆうきゆう&ソウ 『マンガで分かる心療内科 1』『同2』

マンガで分かる心療内科 1 (ヤングキングコミックス)

マンガで分かる心療内科 1 (ヤングキングコミックス)

マンガで分かる心療内科 2巻 (ヤングキングコミックス)

マンガで分かる心療内科 2巻 (ヤングキングコミックス)

 大体の内容。「心療内科の実態マンガではありません」。そういう要素はY医師の酷いもとい笑い話にほのかに香りがありますが、そういう漫画じゃねーからこれ!
 ならどういう漫画かと言うと、心療内科の診療範囲を活用ながらもギャグ主体の漫画だったりします。基本ギャグで、応用もギャグなのですが、たまに、本当にごく稀に、万が一でちゃんとした事を言う場合もあり、でも大体はギャグで押していくのがスタンダードスタイル。油断するとあすなさんが可愛い顔してさらっとボケ倒していくだけで大体の話が終わってしまいますが、その分一つの笑いのネタの掘り下げが濃くなるので、その方がいいよなあ、と既に慣れてしまったこちら側は思ってしまう、そういう漫画。大体の内容はネット上のこちらで見れるので、どういう手触りかはそれを確認すればよろしいと思います。病気をネタにする、という事でそういうのに敏感な方には非常に障る物があるかもしれませんが、そういう系統にしてはそのネタをきっちり昇華している方なので、まあ、一見してみて、駄目なら駄目って判断すればいいと思います。
 さておき。
 至近で二巻が出たのでその話を中心にしますが、いやし姐さんマジエロスマシーン。というよりは下ネタマシーン。二巻最初の回でいきなり当然のように女神として出てくるという亜空な登場をして、そこから下ネタを乱発するんだから凄い。下ネタマシーンの地位をあすなさんから奪い去った格好です。見た目麗しいのにこの下っぷりはなんだろう。これが所謂残念系か。という位に出番ではひたすら下に走るいやし姐さんに、でも心は掴まれてしまっております。これが残念可愛い…。
 さておき。
 好きな回としてはあすなさん受難変の窃視症回と露出症回が、このパターン毎度の逮捕エンドで毎度笑いがこみ上げてきます。大体の症状解決法が逮捕という、ある意味医療の限界を感じる所なのですが、それでもやっぱり最後に逮捕しかない形になるとああ…、って感じに。それと逮捕回は大体あすなさんがボケからツッコミになるのも見逃せない点で、それゆえにいつもと違った趣があるのが逮捕回のいいところだなあ、とかなんとか。