感想 氷川へきる 『ぱにぽに 15』

 大体の内容。「もうここまできたら永遠にグダグダでもいいよ…、って塩梅。」 元から『ぱにぽに』ってこんなグダグダだったっけ、と思い返してみると意外とグダグダなので、なら、これでいいのだ! と悟りを開いて受け入れましょう。ベッキーの謎辺りがあっという間にグダグダになったのは、この漫画としてはありだけど、他の漫画だったら編集部襲撃ものですよ?
 今回は演劇部&映研のこれはひどい演劇と、体育祭が二大柱ですが、まあどっちも酷い事になっています。演劇部はどうしてこうなった…。なんでも全部混ぜたらいいってもんじゃねえだろ! というか、ただでさえデフォで人死にが多いシェークスピア四大悲劇を全部混ぜという快挙と言うか暴挙を成し遂げてしまった演映の明日は、どっちなんだろう。ここまで灰汁が強いことしたら、後々どんなことしても「あれが最高点だったね。」って言われそうです。まあ、それだけの事を成し遂げた、と言う点だけは評価できるのでしょうけれども。いいのかな、その評価…。あ、来栖さんが最後にラブラブな雰囲気を演出したのは大評価出来ます。その百合っぽさ、イエスだね!
 体育祭の方は、何故か肉食異星人が体育祭にイン! という事でこの漫画の高火力要員の都とベホイミがバタバタする展開に。文化祭でもこの二人が頑張ってたよね…。運命なんでしょうか。なんだその星の下。体育祭自体はつつがなくグダグダとされておりました。最近、ベッキーが先生であると言う事実を忘れそうになるので、たまのイベントで先生っ面してくれると、ああちびっ子先生だな、って理解できるのでたまにはこういうイベントを入れてもらいたいと思いました。
 さておき。
 最後に言っておきたいですが、やはり都ママンは至高にして究極。一足先に俺の究極の料理の味見をしてもらおうか。フゥフゥクワッ。と、なにかがいきり立つくらいに素晴らしい都ママンですが、本編に出れる機会、今後あるんでしょうかね…。前出たのさえイレギュラーって感じだったしね。でも、この麗しさは年取ってないと出ない味わいなので、作中で時間が進まない限りは、麗しさ全一は都ママンが一番なわけであり、つまり今後も出て欲しいと嘆願するわけですが、まあ無理か…。