感想 ゆうきゆう ソウ 『マンガで分かる心療内科 3』

マンガで分かる心療内科 3 (ヤングキングコミックス)

マンガで分かる心療内科 3 (ヤングキングコミックス)

 大体の内容。「官越家の人々」。次女から母、父まで登場、ってなにこの官越家族漫画。
 というのが冗談の域なら良かったんですが、出てくる内容の半分くらいに官越家の人が関わっている、という事態になっており、それ以外でも大体官越家の人が狂言回しなので、いつの間にか官越漫画というべき所に到達しかけている気がします。いいのかそれで。
 とはいえ、ちゃんと心療内科ネタで攻めるのを忘れているわけではなく、むしろギャグ調の部分は官越家に任せておけば大丈夫だ! とばかりに療先生は真面目に心療内科ネタをこなしていく様に、仕事をする男の姿を見る思いでした。最後のオチの構図も絵の構図もいつも通りで、安心できるのも好材料。しかし、その分、今回の最初のネタで療先生が壊れてしまっていたのが印象的に過ぎました。あんたが突っ込みしてくれないと、読者孤立無援になるでしょうが! と叫びたくなる仕様。その後はいつもの療先生だったので、尚更あの展開が……。なんだったんだ、あの裸白衣とか。
 さておき、いつも通りキャラ的な話をすると官越家次女ひめるさん登場が一番のトピックなわけですが、もう官越家にまともな人いないのか…。と納得のアレさ加減であります。キャラ紹介からして闇の支配者になりたいとか…。どういうキャラ紹介ですか! でも、常に赤面してるのは、なんか絵のエロさもあってエロいですな。エロいけど、官越家の人だからなあ…。そして、官越家の数が増える程に、いやしさんの出番が微妙な形になっていく…。後半ほとんどオチ要員だったのが、二巻で鳴り物入りで入ってきたいやしさんの末路なのか、と思うとなんともいえない気分になります。あすなは基本的に療先生に絡むから、インパクトあるのに、何故長女はこうなった…。