ネタバレ?感想 鴻巣覚 『きららファンタジア』4巻

きららファンタジア 4巻 (FUZコミックス)
きららファンタジア 4巻 (FUZコミックス)

 大体の内容「きらら史の中の赫奕たる異端、『がっこうぐらし!』編!」。ということで、きららの中でも特に特異の位置にある『がっこうぐらし!』を主体とした回となったのが、『きららファンタジア』4巻なのです。
 『がっこうぐらし!』が主体なので、他の漫画とはアトモスフィアを異にする展開がぶち込まれてきます。それが、元の世界より、こちらの世界で生きた方がいいのでは? というあまりにも『がっこうぐらし!』世界から見たら、な提示がされることです。
 きらら系でゾンビアポカリプスもの、というのをしっかりやりきった『がっこうぐらし!』ですが、それゆえにきらファン世界と比較するとあもりにきらファン世界の方が安全過ぎるのでは? という提示をしてくるから、きらファンは侮れない。生きていくなら、きらファン世界の方がいいのでは? というのは、今までの他の世界から来た子たち以上に効果が高過ぎます。それぐらいに過酷な世界に生きていた『がっこうぐらし!』面々に、賢者の1人、カルダモンが生活を保障してくるのです。
 普通に考えると、この申し出はいいもののように見えます。誰だってゾンビアポカリプスの世界で嬉々として生活していたりしないからです。この申し出を受けても、誰も文句は言えない気がします。
 ですが、ここに罠があります。というのも、『がっこうぐらし!』面々の世界の『やつら』が、きらファン世界にもやってきてしまっているのです。つまり、このままだときらファン世界までゾンビアポカリプスになってしまいかねない。
 そしてそれ以上に、きらファン世界が歪んできているっぽい。というのが提示されます。そもそも『がっこうぐらし!』面々だけ召喚したはずなのに、『やつら』も来ている段階で、どうやら何かやばい、と勘付くところでもあります。
 あと、この世界で『がっこうぐらし!』面々が生きてしまうと、原作の方が完全にゾンビアポカリプスで終わってしまう、という部分もあります。そこに対して影響があった子たちなので、原作が大きく変わってしまいます。
 これはメタ視点ですが、原作を知っている人たちがいるゆえにある程度メタ視点なこの漫画において、カルダモンはこれは生活を保障しても駄目だろう、というのがある程度見切っていた節があります。今までの賢者より、達観があった感じがあります。それだけ、人がいいんだろう、というとこでもありますが。
 カルダモンの提案に、囚われの美紀さんがどう答えたか、は大体分かるでしょうが、一応お茶を濁しておいて、この巻でどうしても思ったことを綴っておきます。
 なるさんの衣装がクソエロいだるるるるおうがあああああ!!!
 なるさん、つまり浜弓場双『ハナヤマタ』のなるさんですが、元々の浜弓場双絵のエロさが更に加速しているのです。これは、前面のみのバストアップが基本のキャラ絵に対して、鴻巣覚先生がいろんな角度からそれを描くことで、特に背中んエロスが際立ちまくりで、本来ならば今のような無様な戦い方はしない! と橘さん台詞が出てくるくらい意味もなく錯乱させられます。それくらいエロかったのです。あと、ゲーム画面ではあんまり見ない足全体、特にもものエロスな背表紙のエロさがマキシマムドライブ。これで決まりだ。
 そもそもの、つまり浜弓場双先生の出すエロさに、更に角度を変えてエロスを出す、という、非常に気を使う仕事を、しかし鴻巣覚先生はしっかりやってきた。そういう面で、このコミカライズ成功……。というか『おちこぼれフルーツタルト』の衣装もやっていただきたい……。となるのでもう駄目。
 地味に原作キャラの雰囲気をきっちりこの漫画用にカスタマイズしている点、今回では特にリンちゃん(あfろゆるキャン△』)の台詞まわしとかがしっかりしている点もいいんですが、それでもやっぱりエロスについて書いてしまうくらい、なるさんがエロかった。そう覚えて今回は帰ってください。
 と、カカッと書いて、今回は終わり。したらな!