『まんがタイムきららミラク』vol'2 感想

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今号の巻頭漫画感想

小波ちま『リリィ』

 あれ? 悪魔さん普通にいる!? その悪魔さんの思惑とは!
 ってことで、前回から引きからすぐの展開ではなく、ちょっと時間が経ってと言う形なので、最初ちょっと肩透かし感がありましたが、読んでいけばなんとか軸線を合わせられるので大丈夫ですよ? 後、一週間で友達出来たのはまあ久美さんの性格からして有り得る! んですが、組み運動での体重増指摘の部分がそうなると微妙に?を頭に浮かばせます。前の体育から、ってことかしら。まあ、0.5増ってんなら、それもまた有り得るかも。うん、強弁。
 一方、今回いきなり出ている状態になった悪魔のリリィさんは色々思惑がある模様。単に復活というのを狙ってるのか、それとも? いまいち腹の中が分からない相手であります。この辺がどう変わっていくか、というのもこの漫画の見所になるのでしょうか。二回目だというのに行く末が見切れるような見切れないような微妙な位置にいる漫画であります。

個別チェック四連撃

眉毛『純粋欲求系リビドル』

 題名の秘密が、今明らかに!
 第二回という事で、今後この漫画がどうするか、どういう事態が起こりうるのか、というのを平たくまとめた回だったかと思います。リビドーの高まりが他の人を襲わないのか、とかを自分だけ狙われるという形で処理している辺りは苦肉にも、良く考えてるようにも見えます。個人的な思いで言うとたぶん後者でありましょう。ただ、このままだとリヒト君かなり危険というか、よく今まで生きていられたよな、という状態であり、その辺のフォローがいつか入るのか、それともリヒト君がボトルネックになるのか。とにかく続きと解明が待ち遠しい所であります。
 前回で動き的なものがもっとあったら良かったのに、というのを感想書いた記憶がありますが、今回はその辺きっちりフォローリングされた回でもありました。動きのある絵、というのがしっかりあったのであります。それも美少女バトル漫画として十分な物で、この漫画のポテンシャルというものを見せ付けてくれたように思います。流石に「面白い漫画はねえ、一話目で決まるのよッ!」は外れの無い名言です。
 さておき、キャラ的な話をすると三人娘エロス!((c)佐天さん)過ぎるんですが、眼鏡っ子レンちゃんの胸が特にエロス!((c)佐天さん)でした。胸って、エロいなあ。後、今回もキャラ見せとしての部分もしっかりとあったので、よりキャラの掘り下げが、というのも良かったです。ルコちゃんがバスケであんなことするなんて…、って辺りもいい掘り下げでありました。うん、ミラクで一番楽しみな漫画だ、これは。

あfろ『日曜日の空飛ぶオレンジ。』

 もんじゃ!(威嚇のポーズ)
 ずれた日常系、という定型の枠で大体語れる漫画である『のぶお』ですが、このずらし方、そして絵柄も相まってどこかで見た既視感に囚われてしまうんですが、一体なんの漫画だったかいまいち思い出せない。なんだったっけ。誰か俺の代わりに思い出してください。
 それはさておき、この漫画のパワーを一番感じたのは最初のネタで、いや、そのオチよりその前のがオチてる感じが素晴らしい。それって普通失敗ですよね? という奴の顔はぐーぱんでいいです。あのオチから大オチする形こそ至宝なんですよっ。でも、この漫画でしたいのは変Tともんじゃ!辺りなんだろうなあ、とも思うので、このかみ合わない感じが是正されるかそのままで行くのかを見極めるのが楽しい所であります。たぶん、是正されないんだろうなあ…。

にき『福33三色バンチ』

 ふとんは至宝!
 前回がややスロースターター感が出ていたというか、一話段階ではどうするのか未明過ぎる感じの漫画だったこの漫画も、二話目で結構ゆっくりライフを展開していくというのが見えたので、大変安心できる形となっております。ゆったりライフ最高! という向きには結構いい塩梅になってきたんではないでしょうか。そういう向きな自分がそうなんで勝手にそう思ってみます。
 一話段階では浪以外でキャラ立ちというのがテンプレ的にしか見えなかったこの漫画も、二話目でその辺のてこ入れというか、ある程度きっちり出来る余裕が生まれたからか、浪以外でもいい感じにキャラが見えてきたのが良い点だったと思います。まあ、これもテンプレに近い形と言えばそうですが。でも、無いよりあった方がいいのです! 絶対にソウ!

奄美あまゆ『Lisa Step!』

 とにかく、御子神先生が好きすぎて、この漫画が大好きですよ。という人には今回の御子神先生はマストだと思われますが卿らはどうか。リサ先生のラーメンに対するハードルの高さとか、ゆる顔可愛すぎるだろとか、他にも言う所あるでしょうが、それでもほとんど子供にしか見えない感じの御子神先生の先生っぷりが際立った回だと、勝手に思うのでありました。

今号の巻末漫画感想

白滝キノコ『びぎなーず9』

 部員増やすよ! という事で部設立に向けた動きでほとんど終わってしまった回でした。
 スポーツ漫画というのは、どうしてもキャラ数が必要であって、それが一人一人に確実に出番、脚光が回ってくるタイプのスポーツは特に難しい物があり、その最たるのが野球なわけですが、逆にその難度を攻略出来れば、キャラで回すのも楽勝という極端な振れ幅もあるのが野球漫画の魅力であります。その辺、どう攻略するか、というのがこの漫画の今後を占う物でありまして、で、今回はどうかと言うと意外といけそうな雰囲気である、と言えましょう。そも、この漫画にがっつり野球する様を求める層がどれ位いるのか、は非常に興味があったりしますが、たぶん、そんなにいないよなあ、とも思うので、キャラ漫画として大成するなら、それもまた有りか。などと思っていたり。

一応の総評

 第二回という事で、今後どう連載していくか、という立ち振る舞いが見れた回だったかと思います。この回でもまだ先を見越してどういう振れ幅があるかを見せるより、ストーリー的な部分の詰めを行う漫画が多かった印象です。その中にあって意外なほど一話完結するものの方が期待値が高い感じがしたのは、たぶん気のせいではないかと思います。この回に全てを掛ける! という気概を感じたからでしょうか、なんとなくそういう類のが好きだなあ、とか思ったりも。
 そんな中でも『純粋欲求系リビドル』と『Good night! Angel』は続き物ながらきっちり一回にも掛ける意気込みが見れて、大変楽しみな連載となっております。今はまだ『リリィ』が頭はってるこのきららミラクですが、次回あたりは変動があるかもしれない。そう思わせてくれる良さが、ともにあるので、表紙&巻頭争いが楽しみであります。
 とかなんとか。

今回の掲載順変動

 今回から掲載順がどう変動したのかのメモを残しておきたいと思います。作品の並び順は便宜上、第一回目の並びです。

作品名 前回 今回 位置+-
リリィ 1 1 ±0
桜Trick 2 5 -3
純粋欲求系リビドル 3 2 +1
夜森の国のソラニ 4 7 -3
メラン・コリー 5 3 +2
前から2両目 6 10 -4
Good night! Angel 7 4 +3
月曜日の空飛ぶオレンジ。 8 8 ±0
Lisa Step! 9 15 -6
にじげんめのうた 10 11 -1
おきまりラブ 11 6 +5
きしとおひめさま 12 13 -1
Seed 13 9 +4
スイート マジック シンドローム 14 14 ±0
ルンルルコミュニケーション 15 17 -2
るーてぃんルーティン 16 16 ±0
福33三色バンチ 17 12 +5
びぎなーず9 18 18 ±0