感想 原悠衣 『きんいろモザイク 1』

きんいろモザイク (1) (まんがタイムKRコミックス)

きんいろモザイク (1) (まんがタイムKRコミックス)

 大体の内容。「カワイイ」。カワイイは正しいのか? 正しいのかと聞いているーッ!(五飛話) とか発してしまうくらいに、所謂カワイイ系女子学生4コマ、それが『きんいろモザイク』なのですっ! ざっくりとした説明ですが、大体良くあるきらら4コマと思っていただくと、こちらとしても説明が楽なので、あえて楽させていただきますよ。
 さておき、さっき所謂ってみましたが、前言撤回して言えば、それだけで語り尽くせるわけではないのが、この漫画。その重点はやはり度を越したカワイイ。何がカワイイのか、と言われればそのゆるふわ感とでも言いましょうか。こういう漫画の基本であるただの日常をややズレで面白がらせるテクに、某ダンボール戦機の強化ダンボール並みの衝撃吸収力、もっと言えば度を越したゆるふわ感でお送りしてくれるのが、特徴として挙げられるでしょう。メインパーソナリティであるシノのゆるゆる感、ふわふわ感がそのままこの漫画の味となっている、と言った方が早いでしょうか。どれくらいゆるふわなのか、と言われると語で説明するのが難しいのですが、コスプレと言ってきて何のコスプレ? って聞いたら外国人。とかざっくりした回答するくらいにはゆるいです。ただ、やっぱり語ではなく絵で、そのゆるふわさを感じていただきたい。それくらいぽんわかぼけぼけとした表情をする子なんですよ。だからみんな一回きららMAXで読んでみるといいと思います。みんな買おう、きららMAX!(謎宣伝)
 さておき。
 基本的なゆるふわシノとシノ好きっこアリス(英国人)がメインで、そこに烏丸ティーチャーやカレン(英国人)が混ざって日英ギャップな話をしたりしなかったりするのがこの漫画の基礎展開なんですが、それに添えられたフレーバーである綾とヨーコの、というか綾の一方的なヨーコスキーをニヤニヤするのもまた、この漫画の一興。というか、綾もカワイ過ぎて、生きていくのが幸い。幸あれ。と変な事を口走る程度にはいいキャラしているのが綾です。ヨーコが快活系なのもあって、登場人物バランスとして知的クールタイプに分類されるはずの綾ですが、そこをクールに徹しきれない、ついヨーコスキーが爆裂してしまう、でも隠したい! って辺りは、この漫画の大変な萌え所でありまして、若干ゆるふわ過ぎて不安すら覚えてしまうシノより、よっぽどメインではないか、と思ってしまいます。まあ、黒髪ロンゲは七難隠すっていいますもんね! ついでにツンデレもあれば、十七難は隠せますよ! カレン? そんな事より綾だ! 黒髪ロンゲは日本の心意気だよッ!
 そういうわけで、正統派ゆるふわ感満載の漫画であります。そのあまりにゆるゆるふわふわしすぎてる感は激しいものがありますが、そこがまた、と言える人物に、私はなりたいと思います。(謎宣言)