けいおん!アンソロジーコミック (5) (まんがタイムKRコミックス)
- 作者: アンソロジー
- 出版社/メーカー: 芳文社
- 発売日: 2011/09/27
- メディア: コミック
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大体の内容も何もアンソロジーだよ! 今回は前回で非常に多かった卒業を絡めたネタはあまりなく*1、かといって四人組が大学に行ってるって話もほぼなく*2、あくまで『けいおん!』高校時代を中心に描かれており、やはり『けいおん!』のその人気は高校パートにあるんだなー、というのを再確認させられる内容ばかりでありました。実際、大学面は色々出来るがゆえにまだ当のかきふらいせんせさえ手探り感があるので、それを描くというのはハードル高いんだろうなあ、あずにゃんもいないし。とは理解できます。
そういうわけなので、基本的に放課後ティータイムの高校時代の話が軸となるものが中心ですが、その中に在って際立っていたと思うものをピックアップ!
- 原悠衣『放課後は続くよ』
- 西瓜割『GO WHAt GO WHAT!?』
- メタルに染まる、ってのに絵柄ゆえにメタルになってる感がまるでないのが残念なものの、主にふわふわした役回りを演じさせられる事の多いムギにツッコミポジを与えるというのは冴えています。内容の方もずっとズレ続ける周りに結局ムギが同調する形で幕を引きますが、正直結局何が起きてそうなったのかが不明のままなのが良かったです。ムギじゃあ、そこには到達できないよなあ、という諦念も含めて。
- 鴻巣覚『空飛ぶアズサ』
- アンソロジーに一つはある作品根底破壊作品。何故ギターで飛ぶのか、何故戦うのか、というかなんだその技。それら全てを不問にしたくなる妙に暖かいラストとやっぱりかよ!のオチとが渾然一体となって訳が分かりません。おのれディケイド!
- 鴨鴨『あずのおんがえし』
- 途中までこの姉妹コワイ! な流れから一転してくすぐったさの残る最後に向かう展開は乙であります。ちゃんと別れを行えた二人の絆というのを、最後のコマで感じてなんともいえない、なんだかとっても、ありがてえじゃねえか…。(CV稲田徹) まあ、それを感じる前段階は本当にこれは酷い姉妹、だったんですけどね! ゆえに出来ておる喃…。なんですが。
さておき。
個人的に上記が良かったわけですが、それ以上に良かったのは当然のようにカバー&カバー裏漫画。鈴城芹漫画が嫌いな俺なんていません! 本編では恐らくほとんど出番は無いであろう和がちょっとだけ、というのでもう、バカ。ですが内容の中心は奥田さんです。鈴城芹漫画だからな! そこで捏造される奥田さんの部活行脚はそれはもう凄く、この子良く出禁になる前に全部活回れたな…。という感想がにじみ出てくる事しきりでした。でも、そんな奥田さん可愛い…。となるのは完全に鈴城芹せんせの掌の上です。本当にありがとうございました!