感想 『Aチャンネルアンソロジーコミック 1』

Aチャンネル アンソロジーコミック (1) (まんがタイムKRコミックス)

Aチャンネル アンソロジーコミック (1) (まんがタイムKRコミックス)

 大体の内容「アンソロジー!」。という事で色んな漫画家による色んな『Aチャンネル』の側面の切り出しが行われております。原悠衣、真田茸人、高橋真弥等、自分の領域より『Aチャンネル』味を強調するタイプもいますが、その中であまりにも『Aチャンネル』のキャラが理解できているのがこむそう『チャンネルはきまったぜ!』。どんだけかというと、『Aチャンネル』ってこむそう漫画だったけ? とはてなマークを浮かべるレベル。というか、あまりにこむそうノリとAチャンキャラがマッチしている為、これお前の漫画じゃねーから! という言葉が自然に出てきます。特に先生組は本編でありそうなやり取りが行われており、これ内容が逆輸入されるんじゃね? と勝手に思ってしまう出来栄えとなっております。中でも鎌手先生のゆるい感じと適当なノリは素晴らしいですなっ。
 さておき。
 アンソロジーというと原作を破壊せしめんほどの自分の利を使おうとする漫画家が出て来る事が楽しみの一つですが、それだといつも通りいつも通り過ぎる大沖『ウニチャンネル』、ちびトオルが可愛いモロやん『チョビとトオル』等いい味出してますが、中でもヤバめなのはカヅホ『チャンネルDAED』。ロケランでるんちゃんごとぶっ飛ばすトオル、るんちゃんに首輪をつけて飼いならすトオル、ユー子に腹パンするトオル、ユタカを撲殺するトオル、るんちゃんを毒殺するトオルなど、暴虐の空気が満ち満ちており、正直こちらもお前の漫画じゃねーからこれ! という叫びを使いたくなります。カヅホせんせは『けいおん!』アンソロの時も暴虐を尽くしてたというのに、ここでも再びかー!
 さておき。
 一番楽しかった、というか身も世もなく笑ったのは、実はカバー裏の異識漫画。ユタカがミホリンに暴虐を食らうだけなんですが、その表表紙側が某井の頭五郎漫画のあれだったので、爆笑するしかなかったです。それ以上いけない。これもまた、アンソロジーの醍醐味ですな。これでkashmir氏が漫画描いてれば……。1Pイラストでも背景にフェティッシュがあるのはさすがでしたけども!
 とかなんとか。