- 作者: nino
- 出版社/メーカー: 芳文社
- 発売日: 2009/03/26
- メディア: コミック
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大体の内容。「茉莉ちゃんの地雷ロードの幕開け」。でも、そんな重い感じの茉莉ちゃんが可愛いから仕方ない。
今回も油断するとキャラががちゃがちゃと増えていくこの漫画ですが、それと平行してキャラ掘り下げもされているので大丈夫。大体新キャラ登場回と掘り下げ回が2:1ほどですけども。うん、大丈夫。大丈夫だったら!
新キャラ登場回では以後地味に登場するニンジャ回が有人の天然ジゴロっぷりを爆裂させていて、ああこいつ主人公だなー、という納得を与えてくれるに十分な物でありました。色んな人から好意受けまくりんぐというのは主人公補正の賜物ではありますが、それでも嫌な感じがしないのは、ひとえに有人がいい奴であるという事実があるからでしょう。まさしく、今の時代の主人公、特に萌え4コマ系の主人公というのがどういう立場にあるべきであるか、というものの、ストロマ『スターマイン』の行成と併せてみればかなりの好例と言えましょう。まあどうでもいい話ですね。
さておき。
掘り下げ回は登場回数的にはプラナより多いんじゃね? という立場にいる茉莉ちゃん掘り下げが素晴らしい。色々あってプラナがボンキュッボンになったタイミングで登場、そして泣き始める辺り、そしてそれがしこりとなって有人から貰った木刀を破壊し始める、という辺りが萌え4コマなのに! という良く分からない感慨をこちらに与えてくれました。萌え4コマにはその性質上あまりないネガティブが基本の話だったわけですが、その辺を逃げずにちゃんとこなしてる感じは良い物でありました。最後にちゃんと片をつけてるしね! ただ、有人があげた木刀の中に真剣が! というのはやや無茶ではなかったか。と一瞬は思いましたが、良く考えると有人にそれを渡したのはたぶんあのおかんなわけで、それなら真剣が入っていても仕方ないな! と思ってしまうから侮れない。その辺がこの漫画の妙な強みと言えましょう。
にしても、これで有人が茉莉ちゃんを選ばないと言う選択肢に出たら…。と思ったりしました。それは後の巻で解決しましたけれども。まあ、その話はその巻でしましょう。
他の掘り下げキャラだと河原宅に人外が二人も、というのも河原の掘り下げでしょう。友人ポジ&エロス人間ポジの所に女の子が! というだけでいくらなんでも高待遇じゃね? とは思うんですが、そのおかげで河原の存在感も強まったので、それなら良かったという事じゃないか! と思うことにしました。なんだかだんだんとキャラが濃くなっていくのがこの漫画の良さだよなあ、とかも。
え? プラナはって? ああ、今回は願い事叶えてないでなんでいられるか、がたくさん食べてるからという風に開陳されました。しかしそれだと余計願い事叶える方向に進まないんじゃあ…。という危惧を得たり。そしてその通りだったり。というか、願い事叶える辺りはもう完全に忘れられた設定化しており、これちゃんと叶えられる日が来るのだろうか…。