今回のまんがタイムきららキャラット三作取り上げ(2012年8月号)

承前

 まんがタイムきららキャラットから三作を取り上げて、それぞれについて感想を書くという試みです。たまに数が増えたり減ったりする予定ですが、まあそれはそれという事で。
 選ぶのはある程度の方針として、前、中、後と衛の定点観測としたい所ですが、それでもほぼ自分の趣味が全開になってしまうでしょう。これ、と言う作品のが最終的に出来る場合も考えられますが、それならそれでいいかなあ、程度のゆるい縛りで行こうかと思います。
 それではいってみましょう。

黒田bbAチャンネル

 今回はナギッが眼鏡を尻プレスで壊してしまった、という入りから、ちょっと壊れた程度でまあ新しいの買うまでは使えなくは、だったのを父の過剰な心配にキレて大! 粉! 砕! して、マジで使えなくなってしまうというナギッらしい展開をして、その後は眼鏡キャラが眼鏡を失ったら、というのの基本的な辺りを『Aチャンネル』らしいバタリバタリとした味わい進めていったのが印象的な回となりました。眼鏡無いから近くのユー子の顔すら分からないとか、手を持った相手が分からないまま突っ走ったりとか、見えないから睨みいれたら職員室したりとか、王道とはこうするものだムハハハハハ! という今乗りに乗っている漫画の力強さというものをまざまざと見せ付けられたと感じました。後、鬼頭先生の胸は横視点だと抜群ですね。むらむらします。←最低の発言

平つくね『ラッキー・ブレイク』

 そんな!? 陸さんの家に男が上がりこんでるなんて!! というその事に懊悩するのかと思ったら、ドラマの録画とか借りてるDVDとかについて懊悩する陸さんの姿はお笑いだったぜ。それよりもっと気にしないといけない事があるはずなのに、ついつい脱線する陸さんなのでした。まあ、いきなり知らない男が家に上がってたら、そりゃ現実逃避しますよね…。
 その男の事は、とりあえず付いて来てくれたキシモンとで解決の運びとなりました。謎の人物を一瞬女なのかと思ったキシモンでしたが、結局その人物が男(陸さんの弟)と分かって悶絶するキシモンの姿はお笑いだったぜ。ここまで男嫌いなのか、っていうくらいに過剰反応するキシモン。ちょっと触れ合えた感じだったのに、男だとこんなに駄目なのか…。でも、ここから男嫌いを克服するキシモンも見たいですね。一瞬いい雰囲気になったんだしね。単に悶絶するキシモンが可愛いからもっと見せろとか思ったわけじゃないですよ、ないですよ!

nino『まじん☆プラナ

 町中にモンスターが! どうなってんだこれ! という状況に放りこまれた有人達。まずはとりあえず学校近くのモンスターばったばったとなぎ倒してみたものの、モンスターは無限湧きだからヨロ、という展開に。そして事態を打開する為に、モンスターの源泉と思われるダンジョンに! というので今回は終わりました。たぶんにチュートリアル回だったわけですが、しかし有人の秘密が分かってどうなるかと思ったらいきなりドタバタ展開にぶっこまれるとは…。なんか悩みとして処理されるより、こういうハチャメチャでなし崩しする方が良いといえば良いんですが、それでもかっとばし過ぎだろー! というムチャクチャさ。この空気こそ『まじん☆プラナ』よ! と言えばその通りでありますから、この流れ、イエスだね! という面構えを維持していきたいと思います。
 しかし、学生の皆さんが普通にモンスター倒してるというのは凄いよあな…。今までの異常事態で慣れてるという事なのか、単にモンスターが弱めのばかりだったのかは判別が難しいですが、弱かった、という台詞もあるので、たぶんRPG的な何かが働いていたのでしょう。それでも、わりと無双する茉莉ちゃんと忍者。ムチャクチャだ。更にヘッドバッドで無双するおかん。ムチャクチャだ。その上、腰のラインが美しい題の所のプラナ。素敵過ぎる!