先に総評
今回の最トピックは勿論異識『あっちこっち』のアニメ化報道である事は確定的に明らかでありますが、それに対して『あっちこっち』の方は通常営業であり、その気負いの無さには正直脱帽であります。どんな状況であっても俺のターン！するその姿は今までアニメ化という言葉と縁遠いまま、ドラマCDが出たらアニメ化しないフラグと言われる中であってもここまで到達した者のみが持つ一種の余裕。そういうものを勝手に感じてしまいます。
そんな前衛最前線の余裕に対し、他の前衛も気を張っていた印象。特に茶菓山しん太『チェリーブロッサム！』はサンタコス回と言える話でしたが、いやだからってお前まで…。というモノでありました。妹ちゃんのコスも大倉山先輩のコスも、どちらも素晴らしい。ムネ！ そして、この辺の物分りの良さこそ前衛という熾烈な戦いの場に立つ為には必要なのでしょう。勝手にそう思います。
さておき。
今回もゲストは多め。それもほぼ中衛に固まるといういつものと言えばいつもの、でしたが、そん中で何故か前衛後尾に居たのがちび丸『プレフレ』。基本的な女子高生4コマで、安定感はあるモノでありました。特段に飛び出た部分があるか、と言われると？を浮かべますが、それでも第一回とは思えないきらら感という物がじっくりと染み出ていたと言う印象です。後、眼鏡っ子が運動得意という地味なずれ方と、主人公格の楽しげな雰囲気とがいい感じにミキスチャーされていたという風にも感じました。回数重ねるとどうなるか、も含めてなかなか気になる一作といえましょう。この辺が、安定というか停滞と言える連載面子に風穴を開けられるか、が気になるところです。
しかし、今回の充実度は後衛にこそ、でしょうか。きらら歴の長い作家がお送りする安定感めいた内容は、この雑誌を最後まで堪能出来る、トッポですげーよな、最後までチョコたっぷり感が素晴らしいと思います。湖西晶『かみさまのいうとおり！』と荒井チェリー『三者三葉』の貢献度、というのを感じずに入られません。長期連載、イエスだね！←なんだその結論
個別チェック三連弾
- 『しかくいシカク』
- 男子に対して、十子の個人レッスンが！ 残念スキルばかりが目立つ十子の残念な部分がガンガン迫ってくる回となりました。この展開で恋愛要素に触れてくるか、と思った一瞬があった自分を素で殴りたい位残念な十子…。基本美人で巨乳で無防備、ってエロ漫画だとヤバイ目に遭う事が確実！な人ですが、こういう普通の漫画の中では当然単なる残念で終わってしまいますね…。しかし、最近は茜ちんや魚様のキャラ立てが多かったせいでいまいちフレーバー感覚のキャラ性発露しか無かっただけに、今回のメインにクローズアップは大変楽しかったです。こういう回も上手いんなら、つまり二年後のアニメ化はこの漫画だな…。←気の早さがﾏｯﾊ
- 『箱入りドロップス』
- 海！ だけですが、そのだけですからがそんなに気を張り詰め無くても読める漫画としてゆったりと夏を演出してくれます。正直話としては山も谷も大きくないですが、そんなものが無くても人間はやっていける！ という感が素晴らしい。雫ちゃんが貝を皆に当てはめてみる辺りのなんというか、良いなこういうゆるい話、という思いを持ちました。ﾅｶｲｲ！ でも、この漫画長くは続けられるのかしらねえ。2巻程度で終了とか、実際ありそうだ…。そういう短期のが安定しそうだからなあ。
- 『うさかめコンボ！』
- 亀子さんのバニーエロ過ぎでしょう…。そして謎の「3」。意味深でありますなっ！
今月のワンワード
『だいすき』から。
ありがと…
この幸せそうな千夜！ 良い笑顔だ…。幸せそうだ。いい事だ。
