感想 黒咲練導 『放課後プレイ High Heels』

 大体の内容。「イチャエロ、三倍段!」。仲良き事は美しき哉とはよく言ったものであります。そういう美しき仲、それがこの漫画の基本的な部分であります。彼女さんが彼氏君とイチャエロするだけといえばまさしくそうですが、そこにお互いを想いあう物が有る、というのを見るにつけ、美しい……。あるいはふつくしい……。そんな言葉も自然に出てきますが、でもその後はエロエロよー!!(((c)にゃも)という流れに突撃していく漫画。それが『放課後プレイ High Heels』なのです!
 この漫画は『放課後プレイ』の正統的続編とも言える漫画であります。『放課後プレイ』がその後『同2』、『同3』とキャラを変えて進み、そして『同R』で一回まとまる形になりましたのは皆様もご承知の通りかと思います。その積み重ねがこの漫画に生きているかという話にもなりましょうが、そこに関しては初っ端からエロエロしい!という言葉が出てしまう位なので、進展については論を待たないかと思います。っても、本当に二人の仲は良好でありまして、グダグダゲームの無駄話を積み重ねるのは“なんとなくゲーム系4コマ”である電撃4コマの基礎基盤だから省けないけど、でもその後はエロエロしてもいいよな! という晴れがましい面でエロエロに突入していくんだから、もう、バカ。背表紙の4コマの段階から既にエロエロしいアトモスフィアが垂れ流されているので、今回はそういう巻なんだな、という理解がしやすいのも、もう、バカ。
 そんなわけで、今回は彼女さんと彼氏君がイチャエロするだけの漫画、という事なのですが、彼女さんのSっ気がどんどん強くなっているのが密かなポイント。彼氏君に猫衣装着せてテンション高まってたり、彼氏君の学ラン奪ってテンション高まってたり、彼氏君にストッキングの伝線を更に破けさせてテンション高まってたり、とかく何か無理やりさせてはテンションが高まってました。でも、一番いいのは最後の話で一緒にゲーム出来る事に浮かれてる辺りでしょうか。そこはSっ気ではなく純粋に嬉しいって感じで、可愛らしかったです。女の子が可愛いっていうのは大切です。それを忘れず、きっちり織り込んでくるからたまらないですよ。その後の展開は変わらずエロエロしいでしたけどもね! 見てる方もそうであって欲しい、好きな子に色々してあげて欲しいという欲求を持っているから、壁は殴るけど壁本はしませんよ。むしろグダグダ会話からいつエロエロしいにスイッチするか楽しみでしたからね! そういう漫画だからこれ!
 とかなんとか。