今回のまんがタイムきららキャラット三作取り上げ(2013年10月号)

承前

 まんがタイムきららキャラットから三作を取り上げて、それぞれについて感想を書くという試みです。たまに数が増えたり減ったりする予定ですが、まあそれはそれという事で。
 選ぶのはある程度の方針として、前、中、後と衛の定点観測としたい所ですが、それでもほぼ自分の趣味が全開になってしまうでしょう。これ、と言う作品のが最終的に出来る場合も考えられますが、それならそれでいいかなあ、程度のゆるい縛りで行こうかと思います。
 それではいってみましょう。

ハトポポコ『平成生まれ2』

 ここに復活! 『平成生まれ』! その名も『平成生まれ2』となって! と言う事で、何故復活したのかについて全く意味不明のまま、『平成生まれ』が『平成生まれ2』になって帰ってキマシタワー。内容面も全くいつものとしか言いようがない『平成生まれ』テイストでありまして、ますます何故今になって、あるいはそれなら何故一回終わった。という疑問がぎゅんぎゅんします! とどっかのスペースチャンネル5めいた言葉も出てこようものです。これは何かしらのメディア展開があるのか、あるいは単なるきららキャラット編集部の気まぐれなのか、とにかく謎いです。あるいは厄いです。
 先にも書きましたように、内容面もいつもと変わらない物であり、佐藤はうざく、四村さんは面倒を被り、中川さんは不憫で、原田は謎で、藤井さんはバカで、吉村もバカ。そういう物でありました。ただ、ここに新たな要素、森口とマルシアというのが加味されます。今回二本だけの出番でしたのでまだまだ未知数でしたが、森口さんがかなり濃度の高いボケでマルシアが元気ちょいバカという新しい軸として立ち上がろうとしています。どうなるかは先に書いたように全く未知数ですが。というか、気の迷いとして今後出ない可能性だってあるので、どうなるやら、であります。

かにかま『それでも私は耕したい。』

 苗買いに行くよ! というのにどうしてこうなった……。という内容。最終的にクワガタを苗と戦わせるという亜空の展開であり、本当に俺は一体何を見ているんだ……。何時如何なる時に「イザナギだ……」とか言われるかとハラハラ感すら持ってしまいましたが、そういうのは発動せず、ただただ亜空の展開がそうだよねーで終わっていくのを見せ付けられました。回数重ねたら限界がすぐ出そうな漫画だと思ってましたが、この調子だと連載化したらどうなってしまうのやら。連載化しないで欲しい、というと違うんですが、このまま読み切りで泳がせておいて違う漫画の苗をかにかませんせに構築させた方が、編集部、かにかませんせ、そして読者の三者のお互いの為なのではないか、とすら思うんですよね。野菜売買よ!! って言って憤るヒロインというのは、その……ねえ……。

双見酔『セカイ魔王』

 勇者サイドと魔王サイドの、脇キャラの衝突! という事で姐さんがニッカさんと戦ったわけですが、魔王様ったら危ない事させた、って泣いていたりする辺り、魔王って感じじゃないですよねー。その辺も規格外というか、規格がそもそもおかしかった感じではありますが。どうしてこのタイミングで魔王も勇者も規格外になってしまったのか、というのはこの漫画の根底なので大変興味深いですが、それはまだ出てこない感じ。情報の小出しもしない徹底的秘匿感! なにかあるんだろうけど、何かあるのか全く見通しが立たない! これで全く秘匿されたまま連載終了されらたら泣くしかないので、買おう、コミックス!←謎のステマまがい行動