今回のまんがタイムきららキャラット三作取り上げ(2015年2月号)

承前

 まんがタイムきららキャラットから三作を取り上げて、それぞれについて感想を書くという試みです。たまに数が増えたり減ったりする予定ですが、まあそれはそれという事で。
 選ぶのはある程度の方針として、前、中、後と衛の定点観測としたい所ですが、それでもほぼ自分の趣味が全開になってしまうでしょう。これ、と言う作品のが最終的に出来る場合も考えられますが、それならそれでいいかなあ、程度のゆるい縛りで行こうかと思います。

黒田bbAチャンネル

 ちょっとした事での、るんちゃん兄のオタク容疑というか実際オタクなのがバレる回。るんちゃんというぶっこミストのいる家で今までよく隠し通せたな。やるじゃん。という賞賛と、同時に、どうして最後まで知られないままに出来なかったんだ……。という妙な悔恨が同時に湧いてきます。しかし、もう隠しだては出来ない次元にぶち込まれた訳ですよ。今後るんちゃんがその文化を勝手に受容して行く可能性すら立ちあがってきている訳ですよ。なんというか、この漫画の最後の一葉が剥がされた感じすら受けます。本当に、どうなってしまうんだ……。あ、最近では珍しくるんちゃんとトオルンの二人で進行する回でしたね。こういう狭い範囲の話なら当然の進行ですが、でも本当に最近はこういう流れご無沙汰だったような。

伊藤いづも『まちカドまぞく』

 戦には飛び道具! と言う事に気づいたシャミ子。その訓練をと、輪ゴム鉄砲などを作っていたら、桃さんに見つかり、ある意味いつも通りのぐだぐだにぶち込まれます。魔族なんだからもっと違うので! とする桃さんは一体シャミ子をどうしたいのか。というのは若干ちゃんとしてやらないとというもの。謎の使命感としか言いようがないですが、その言外に桃さんみたいにぐだぐだにする魔法少女とは違う、ちゃんとしたのもいるというのが示唆されます。そういうのと相対した時に、と言う事なんでしょうか。基本ぐだぐだにするせいでその辺も良く分からないんですが、なんとなく察せる部分はありました。シャミ子の出した謎のエネルギー弾の発生理由に対して、何か意味深な雰囲気でしたしね。でも、そんなにシリアスになるのかこの漫画。

ハトポポコ『平成生まれ2』

 今回はやっぱり原田さんと藤井さんの初絡みがポイントでしょう。基本的にどちらも突っ込み所しかないけど、その方向性が違うという音楽性の違いみたいな差があって、今まで特に絡んだことが無かった二人が出会う事で生み出される化学反応が常軌を逸する展開に。なんで原田さんは藤井さんの両親の結婚記念日を知っているのかと、何故藤井さんは両親の結婚記念日をスマホの暗証番号にしているのかという二大ボケは全く誰も突っ込まないという亜空の世界がそこにありました。訳が分からないよ! というか、今回は結局ペアから越境があったなー、と言う印象もあったり。でも、原田藤井は二度とは……・二度とは……。