感想 星野蒼一朗 『這いよれ!スーパーニャル子ちゃんタイム』4巻

 大体の内容「Dirty Deeds Done Dirt Cheap(いとも容易く行われるえげつない行為)」。原作からしてパロディを呼吸するくらい自然に行っている訳ですが、そのコミカライズがパロディを含まないと思えますか? という訳で今回もパロディ多目でぶち込んでくる漫画、それが『這いよれ!スーパーニャル子ちゃんタイム』なのです。
 前の巻である3巻(感想)ではかなり直截な下ネタがぶっこまれて恐るべき下ネタ巻だったんですが、今回は控えめ。出張版でのハス太君がぼくの白玉発言が一番やばいくらいでしたから、どれだけ控えめか、お分かりいただけるようないただけないような。その一言が無ければ下ネタは無かったって言い張れるんですけどね……。まあ、そういう訳で今回は危険な下ネタはほぼないのであります。
 では何があるか。それは当然、パロディです。先にも書いたように、原作である『這いよれ!ニャル子さん』の段階で隙を見せればパロディを、というかパロディの中にD4Cなストーリー展開が混ざっているという表現の方が正しいくらいパロディをしておりますから、そのコミカライズがしないなんてこと、ある訳ないんですが、だからって艦これのパロとか、原作が即応出来ない部分をかっちり捕捉するスピーディさを見せつけられても困ります。描き下ろしワンカットとはいえ、声が同じだからってスーパー北上さまポーズを歩くスピーカーにさせる魔手とか本当に出来ておる喃、星野は…。とアイオブザタイガー虎眼面にならざるを得ません。よーやるわー。
 後、今回はアト子さんが登場。まだ原作10巻読んでないので微妙にネタばれ食らってアイエエエ!?なんですが、それでもニャル子さんをああいう風に高ぶらせるキャラというのはいいですね。いつもしてやる方のニャル子さんがしてやられる! 上手いキャラだなー。はよ本編読んでおかねば。
 さておき。
 今回の最大の内容は珍しく前後編となった真尋さん女装回。これも若干ネタばれ食らってア(略)が、真尋さんは中性的って言われてるのが更に推し進められてるので、皆メロメロ、という亜空の展開に。それだけでもなのに、正体バレを防ぐ為の結界張ってたのが、問題起きて解けられたら、更に皆メロメロ。……真尋さんはどこへ行くの? パライソ?
 とかなんとかな、わりと普通にコメディであったなあ。下ネタはやはりおこされたんだろうか。とか思う巻でもありました。