『まんがタイムきららミラク』2014年月2号 感想

今号の巻頭漫画感想

タチ『桜Trick

 アニメ化を来月に控え、大事な時期に差し掛かった『桜Trick』ですが、アニメ化絡みの外堀は色々とされているものの、内容の方は依然変わりなくッ!! という事でJK可愛い系コメディとして高めのアベレージをたたきこんでくれています。そういう揺るがぬ姿勢、っていいですヨネ。優さんと春香さんの仲も順調ですが、今回のキスに持っていく所作が強引だけど綺麗に決まるというテクい感じで、その辺も忽せにしないこの漫画はやっぱり素晴らしいです。
 にしても、スミスミ会長は意外と高スペックなんだなー、というのが今回のAED講習会ではっきりしたり。ちょっと変な行為はあったものの、色々のセッティングは一人で済ませて、というのは中々出来る事ではないはず。今までちゃんとしてないとこばかり見てきたから、そういうのが出来るなんてなー、とか、悪いけど思っちゃいましたよ。にしても、春香さんをお姉さんに、という話は一回こっきりのネタじゃなかったんですな。このままいくと、いずれ優さんとスミスミ会長が激突!するのは目に見えている訳ですが、そうなったらどうなるのやら。その辺はたぶん2年生編のハイライトでしょうけども。

個別チェック三連撃

あfろ『シロクマと不明局』

 ヨシノ眼鏡! というダメな反応をした皆さん、ご機嫌いかがですか? という事で、樋口さんが眼鏡新調する話。発想がズドンと湧く眼鏡、って欲しいですよね……。その原料が、地味に前にクマモトさんが出した長い角だったりしてて、そういう拾い方するんだなー、とも。今までネタっぽく処理された話も、今後ストーリーというか新たなネタに昇華されるんだろうか。そんな風な期待も持ってみたり。
 それと、生き返る事はやはり出来るって話なんですね、この、煉獄って場所だと。それでも生き返っても、人格は引き継げない、というか生き返るんじゃなくて生まれ変わるんだな、つまり。でも、生き返るって風潮してたような? ってのは今後どういう話に繋がっていくのか。それはさておいても、樋口さんのように書いていれるなら、今のままでも、って人も多いんだろうなあ、と思わされます。前に織田信長が焼き肉店を、というので、んなことしてる場合かよ! とか思ったんですが、人格引き継げないなら、それなら今のままで、って事だったのかなあ、これも。

川井マコト幸腹グラフィティ

 クリスマスパーティーだよ! という事で開かれるパーティー。当然のように料理が振舞われるわけですが、リョウさんの作ったのは三種のシチュー! 多くね? でも、皆当然のように食べちゃうんですけども。
 ユキせんせ含め、各々の家でのクリスマスの祝い方が個性的だったのも当然印象に残るんですが、この漫画は『幸腹グラフィティ』なので、食事食ってのリアクションも内容の一つ。そこでは1巻収録のオムライス4連続リアクションを更に超える、シチュー4連続リアクションからのチキンそしてケーキのコンボで、この漫画はこういう部分でちょっと栓がゆるいんだったなあ、と理解させられ過ぎて頭がおかしくなりそうでした。チキンのとこのユキせんせは生首めいていて最初見た時かなり「!?」ってなりました。何回見てもなりますけど。あったかい部分と笑いの部分を超えた、食リアクションの部分が、やはりこの漫画の要なんだなー。

ぼるぴっか『青春過剰Sisters』

 アイエエエ!? 川崎さん女!? 川崎さん女ナンデ!? という事で、桔梗さんの想い人が女の子だと発覚しました。マジアイエエエ!? 事案ですよ。しかも川崎さんがかなり押せ押せというか、攻めるタイプだったのも意外で、そのおかげで今回はかなりハッスルされた回となりました。この話がどう転んでいくか、が一気に分からなくなってしまって凄いな、と半ば茫然としつつ思うのでした。このまま川崎さんとお付き合いという展開になるのか。川崎さんの性格からすると、速攻で学校に恋仲説が走り回りそうですし、そうなったらどうなるんだこの漫画。桔梗さん重心になっていくのか? 謎ですね。

今号の巻末漫画感想

よしだひでゆき『シロクロコミュニティ』

 ミステリアスなアンさんと、ウーマの同胞らしい相手も出てきて、さてどうなっていく? という雰囲気になってきましたが、ここまで積み上げてもまだ連載には至っていない、というのは正直に申しましてもったいないと思います。この漫画の原作作画コンビも、既になんのかんので一年近くゲスト続けているので、だいぶ慣れてきたというのもあるんでしょうけれど、最初と比べるとだいぶ読んでて楽しめるようになってきているので、これを契機に連載に向かってほしいです。眼鏡っこも可愛いですしね。←結局そういう事を言う

一応の総評

 今回の号の特徴、というのは一言で言うと「ミラクの歴史がまた一ページ」。ミラク開始当初から上位陣として張っていたり、単行本化初っ端のラインナップでもあった『Good night! Angel』の終了が大きなトピックと言えましょう。私ごとで恐縮ですが、この漫画は非常に好きでありました。ミラク作というのが持つビジュアル面及び設定面が非常にうまく決まっていた漫画であったと認識していたりもします。その作品が今回で、というのですから、そりゃあミラクの歴史がまた一ページであります。今回の終わり方も綺麗で、でもそうなってしまうよなあ、という面もあって、ちょっとした寂しさも残る展開でしたが、やっとこ殺し屋仲間を友達だという言葉で表現したゆりっぺの心境の変化だけで、だいぶお腹一杯です。その上で、カナさんに正体を告げるシーンは大変良かったので、お腹はちきれんばかりですよ。本当に、満足させていただきました。だから、お疲れ様でした、という労いの言葉で今回の総評は〆させていただきます。

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