感想 真田ジューイチ 『危ノーマル系女子』3巻

危ノーマル系女子(3) (メテオCOMICS)

危ノーマル系女子(3) (メテオCOMICS)

 大体の内容「まだまだ出てくる危ノーマル系女子!」。今回は1巻で出てた危ノーマル系女子の内の連続殺人鬼の方へフォーカスがよる、と思ったら、新たな危ノーマル系女子、もとい、危ノーマル系女史が登場。その絡みでシンヤは危険な位置取りをする事に、というのが、『危ノーマル系女子』3巻の概要なのです。
 先に書きましたように、今回は新しい危ノーマルな人が二人、どちらも大人なので危ノーマル系女史になる訳ですが、が登場します。そしてその二人を中心にして、そこにシンヤが巻き込まれる形で話が進んでいきます。何この巻き込まれ体質。女難ってこんな風になってしまうん?
 さておき、どのように巻き込まれたか、という話の前に、女史二人、蓮墨さんと女狐さんがどのように危ないか、に話を移しましょう。とはいえ、わりと簡単です。蓮墨さんは悪人を辻斬りする人、女狐さんはネクロマニア、死体愛好者。共に違う顔をもっているし、蓮墨さんはそれを止めていたんですが、蓮墨さんの愛刀にして形見で惨殺使った品を、シンヤがそういう曰くつき大好き女狐に過去に売り払ったがゆえに、今回の問題、その愛刀を取り戻したいという蓮墨さんが暴走し始めて、このままだと俺の命もヤバい。となったシンヤが動くという話になっていきます。とはいえ、この厄種がこさえられたのは十華さんが情報を流したせいだったり。その女史二人が面倒になって、困ればいいのに。という言外がよく分かって読者が困る発言してたりする辺り、相変わらず前向きなストーカーというのは厄種の中でも一番でかいやつです。2巻では頼もしかったけど、やっぱり危険人物なんだよなあ。
 というのはさておき。
 しかし、シンヤが言ったこの巻最後の言葉は、中々でっかい爆弾のような。妹と母を、だけなら十分箔だと思うんだけども、それだと辻斬りだと思ってたのに! でぶち切れ金剛するのかしら。というのより先に妹と母を、というのは本当なのか。確かに、今の妹が義妹であるんだけど、でもその前にも妹がいて、母もいて、それを、ってシンヤやっぱり一番ヤバいのか。特に感情が揺れることもなく、こともなげに、だしなあ。精神的な動揺もなにもない、いつもの顔でしれっと。それに、女狐さんとこで自分がヤバいことになっているという事態の中で、特に動揺もなくあー帰りてえってなってるのは胆力ってのとはまた違ったよなあ。やっぱりこいつが一番ヤバいのか。あるいは、その危険さが引き寄せるのか。そうだとしたら自業自得なのかもしらんな。
 とかなんとか。