今月のまんがタイムきららチェックポイント(2018年1月号)

先に総評

まんがタイムきららミラク残党がやってきた! ヤァ! ヤァ! ヤァ!
ということで、今回の号で春日歩城下町のダンデライオン』と鴻巣覚『がんくつ荘の不夜城さん』が本誌と合流しました。別作品ながらミラク出身の川井マコト先生と、次回で合流のはりかも先生を含めれば、4人もミラクからやってきたわけですが、おそらくながらそのせいで吹き飛ばされるスミ『ボディーガードのいる生活』や文月ふうろ『オリーブ!』のような漫画もまた、ある訳で、単純に喜べないのが切ない所です。というか、『城下町のダンデライオン』は別にいらないんじゃないですかねえ……。という不遜なことすら思ってしまいます。しかも隔月連載ですしね、ダンデライオン。そこまでミラクに貢献したのか、という思いとか、持ってしまいます。嫌いじゃないけど、往時の力はないような。とまた不遜なことを。
さておき。
それ以外の新連載として若鳥このみ『放課後すとりっぷ』があります。おっぱい! という言葉が自然に己が口からでるくらいおっぱいでしたし、すとりっぷでした。ひらがなだとそれはそれで何か微妙な卑猥な感じがあります。いい言葉だよ、すとりっぷって! しかし、この作品を連載にもっていくというのはかなりねじが外れた人がいるんだなあ、と。最近は本当にちょっと違うところで攻めてますヨネ、きらら本誌。

個別チェック三連弾

  • 川井マコト『甘えたい日はそばにいて。』
    • 新章突入! ひなげしさんが楓さん宅から離れた場所で生活することになりましたが、そこでは異常に手のかかる小説家さんのお手伝いに、という流れから、楓さん宅から引き離した編集者さんの気持ちも色々あるんだな、というのがあり、しかしこの話どうなるんだろう、というのは依然そのままという内容でした。いきなり破壊という展開にならなかったのは大変いいのですが、でも、これからどうなっていくのか、というのはやはり不透明で、でもまだ希望はあるのか、という。これはかなり大ごとになる漫画なのではないか、と今から何度も戦々恐々しております。本当に、どうなるんだろう、この漫画。
  • 鴻巣覚『がんくつ荘の不夜城さん』
    • 初手は、読者にどういう漫画か覚えてもらわないとね! ということで不夜城さんの駄目な一日がしっかり描かれる回でした。この漫画の前のページに説明文がしっかり載っていてそれで相当所謂草が生えたんですが、それだけのことをしているのに、この駄目な不夜城さん推し! という駄目さ加減で尊かったです。それにしても、きっちりと掲載誌休刊をこの形でネタにするという不屈なのかなんなのかであります。でもいいぞ、もっとやれ! もっと駄目な不夜城さんを見せるんだ!
  • 湖西晶『三時限目は魔女の家庭科』
    • 魔女さん、幽霊物件に住むの巻。どこに住んでたんだ、今まで、という案件ですが、実家(魔界)からの通いっぽいですね。通えるのか。いや、魔法があるからワープとかも可能なんだろうな。で、文明生活に遭遇して一々いい反応している魔女さんが可愛かったです。1000年生きてきてこの初心さ! 可愛い可愛い。そしてユーシャさんの友達というかソウルメイトがまた一人? 次は僧侶? という感じで次の回へとなりました。にしても、家庭科の仕事しているの見ないけど、学校ではちゃんとやれているのか、魔女さん。一回魔法で無理やりしてたけど、その後は?

今月のワンワード

  • 文月ふうろ『オリーブ! Believe,"Olive"?』より

幸せの魔法、信じてみますか?

  • もうちょっと見たかったこの漫画も、ここで終了となりましたが、最後はこの言葉で綺麗に幕を閉じていきました。大変ビューティフルでした。この美しさの為に今回で終わったのでは、というくらいに綺麗でした。でも、もう一度言いますがもうちょっと見たかったです。見たかったのです! 次回作があるなら、また見せていただきたいです。