みらくるる 『メイドさんの下着は特別です。』1巻

メイドさんの下着は特別です。 1巻 (まんがタイムKRコミックス)
メイドさんの下着は特別です。 1巻 (まんがタイムKRコミックス)

 大体の内容。「時は、大ランジェリー時代!」。とでも言わないとこの漫画の持つ独特なヤバさは伝わらないのでは。などとよく分からない気持ちになる、女の子&ランジェリー漫画。それが『メイドさんの下着は特別です。』なのです。
 東京の大学に受かった田舎っこ蘭子さん。バイトとして入ったところはしかし、ご主人様、エマ・クラウンさんの趣味全開の、ランジェリーメイドだったのです! 現役売れっ子モデルツカサさんや、お嬢様なのになぜかこの仕事を、なメグさん、忍者雫さんなど、仲間もいるけど皆なんだかランジェリーメイドを楽しんでおり……。そこで一応真人間な蘭子さんが、ランジェリーメイドに染まりそうになりつつ頑張っていく漫画。うんうん、それもまた『メイドさんの下着は特別です。』だね! という感じな部分さえ分かっていれば、後は女の人がランジェリー、いやもうカッコのいい言い方でするオブラートはやめよう、下着でバタバタするのをウィーピピー! するだけでいい。ある意味ではフェミの人とかにかなりやいやい言われそうな一作です。
 さておき。
 先述ですが、とにかく女の人が下着でわいわいする漫画なので、とにかくエロいです。しかし、下着以上は一回ご主人様がそれを婉曲的に魅せた以外、全く無いっ! と思っていただこうっ!! というのに、エロいのだから、この漫画の業というのがあまりに分かろうというものです。その下着姿のエロさ! 全体的に感じる、とにかく女体が描きたい! 下着姿の女体が描きたい! という業が、そのまま叩きつけられたのではないか。そう錯覚するくらいに、下着姿の女性の体と言うのがエロいというのがぶっこまれるのです。
 メイドさん達の服は基本形が下着のランジェリーメイドなので、登場人物の姿は大体下着姿、というよくよく考えるとなんだ大体下着姿って文字列! って突っ込みが炸裂しますし、普通に服を着ている時も隙あらば下着姿にしようとするので、結局コマの8割は下着姿が出ている、というある意味絢爛豪華。これにはきらら紳士も笑顔でサムズアップ! というものになっています。
 さておき。
 この漫画は女性のランジェリー面をみらくるる先生がひたすら追求した結果、どうも蘭子さん以外の人にランジェリー姿に対する羞恥が無いのでは? という状況に突き進んでしまいます。ツカサさんは今の仕事も優実しているけど、何か足りない、からの下着姿! そういうのもあるのか。となってランジェリーメイドに。メグさんは流されているようで、その豊かな体を魅せられるランジェリーメイドに惹かれてしまっていて。雫さんは根本的に分かってない感じだけど、これはこれで。というので登場人物は大体ランジェリーメイドに疑問どころか心酔していたりします。後、特にこのランジェリーに対するこの漫画の世界の反応が顕著な例としては、蘭子さんの通う大学でご主人様がランジェリー講義をぶっぱした回などがあります。いつも通りランジェリー談義するご主人様に対して、何故か他の学生の方達はランジェリー、好きだな。ランジェリー、大好き。ってハヅキルーペ構文をするしかないくらいにランジェリーに首ったけになってしまって、後日ご主人様が配ったランジェリーが大学を席巻している、というのが描かれてもう駄目。正気にてはランジェリーは成らず。そう言われているような気がする展開でした。俺は、冷静だ(あまりに怒涛の展開なので正気が)。
 さておき。
 冷静になりましても、繰り返しになりますがこの漫画はエロいです。下着姿という直截でのエロさ、というももちろんありますが、特記するならとにかくアングルがエロい。どこをどう押さえてアングル決めれば、美しくエロいのか。それが完全に体得された方の、いわば奥義が繰り出されるのですから、成程エロいんじゃねーの。と跡部顔になるの仕方ないと思っていただきたい。それを更に色んなとこ揉んだり、下着をまろびだしたりするのです。これはなんだろう、なんて言えばいいんだろう。エロい、でもいいけど、もっとこう、違う言い方があったのではないか。そう考えていたら、帯にある<ハレンチ>という言葉が。ハレンチ! そういうのもあるのか。でも、確かにハレンチとしか言いようがない! 単にエロいのではない、ハレンチなのだ!
 ということで、ひたすらハレンチな漫画、それが『メイドさんの下着は特別です。』なのです。