今回のまんがタイムきららキャラット三作取り上げ(2019年11月号)

承前

 まんがタイムきららキャラットから三作を取り上げて、それぞれについて感想を書くという試みです。三作は中々に選ぶのが楽しいんですよ? 数ありますからね。
 選ぶのは好きな作品。とはいえ、号によって振れ幅がありますので、最大のゲインがあるやつ優先です。テンションが違いますよ、テンションが。
 それではいってみましょう。

伊藤いづも『まちカドまぞく』

 面倒事になった小倉ァ! 探索行。異世界、というよりは次元の狭間にいた小倉さんんを助ける為に、シャミ子たちはオール変身ロケで向かう! というのでシャミ子さんが心の中の幼な子が発動してテンション上がっていたのが可愛かったです。最高か。

 小倉さんの方は思ったよりなんとかなっており、この漫画の住人は大体精神図太いよなあ。というのを感じさせます。帰り道を作る為には、その狭間で揺蕩う現実世界との差異を潰す必要がある、というので間違い探しスタート! からの最後の1ピースが見つからなくて、さてどうなる、という展開でした。でも最後の1ピース、いつも見慣れたもの、つまり眼鏡っ子小倉さんの眼鏡、というのは難しいですよね……。でも、元の眼鏡、狭間の世界に行く依り代にしたんだから覚えておけよ! とも思いました。いいボケ具合だ!

浜弓場双『おちこぼれフルーツタルト』

 今回は減ページでしたが、終始脱ぐしか……! ってなってたのが異常に印象に残る回でした。最初は止めてたロコちゃんも、最終的に脱ぐしかねえ……! ってなってて落ち着け案件でした。傷痕残してやろうという気概に満ち過ぎて道を間違ってます落ち着け。

 しかし、清純派アイドルグループと同じ組になればイノさんの変態的なのが浄化される、という案については疑義を申し立てたい。そんなのでどうにかなるくらいならもうどうにかなっているでしょう? ちょっとやそっとで修正されるやつじゃないですよ、あれは。

カヅホ『キルミーベイベー

 やすなの絵のセンスがヤバイ、と言う話が最終的にホラー落ちへと向かうという、中々理解できない回でした。というか、やすな、お前『沙耶の唄』的なあれなのか……?

 しかし、ソーニャちゃんの絵心センスが非常に微妙なのが、大変良いものだと思いました。そういう芸事一般は苦手そう、というイメージでしたが、事実その通りだったのでなんというか、ドンピシャだぜ! って感じです。やすなも当然そうだろう、でしたが、それがあんなことになるなんて……。←意味深オチ