大体の内容「あかん! 出る娘出る娘皆変態になっていく!」。というかひのさんの妖気は変態を生み出す何かでも配合されているの? というくらいに、妖怪さん達がどんどんと変態になっていく漫画。それが『ようかい居酒屋のんべれケ。』なのです。
初手から結構アトモスフィアがおかしい漫画でしたが、全部で8話あるこの3巻のうち、変態になった者は4者と話の半分に至る段階で、妖怪漫画から変態漫画へとランクアップ(アップ?)した、この漫画ですが、にしてもひのちゃん様の妹さんまで変態性癖を植えるのは、これで最後にしていただきたい……。と葉隠覚悟顔です。変態漫画としては間違っていないんですが、でも正しいからっていいわけあるかあ! な場面もあると思うんですよ。
この3巻で最も変態度の濃いのは、泥田坊のでんさんの回ですね。奉納相撲でいい成績が出せなかった、というのでいじけていたでんさんを、努力してみんせえ! とひのちゃん様の激で発奮。修行していくことになるんですが、その内に、投げられてダメージを受けるに快感を覚えるようになり、最終的には弁天様にダメージくれよお! と凶絡みしてしまう程の変態に成長するという、変態サクセスストーリーとなっております。なんだよこれ! どこだよここ! ←睦月感
ここまで見事な変態サクセスストーリーはそうそう見られるものではない。そう考えていた時期が俺にもありました。それはその3話後の、ひのちゃん様の妹さん、たいちゃんに変な性癖が植わり、変態となった時点で覆されます。
たいちゃん自体は普通の女の子です。ひのちゃん様の誘因妖気が見えてしまう、ということで一般の人より妖怪の知覚が優れている、というのはありますが、特に変態ではありませんでした。しかし、ひのちゃん様が居酒屋の仕事なのに汚れ仕事な、妖怪さん達との絡みを見るうちに、己にある、姉の汚される姿がもっと見たい! という願望に気づき、それが性癖として植わってしまいます。この漫画の暗黒面が如実に影響した格好ですよ。なんでこんな時だけ思い切りがいいの!? と困惑すらします。
さておき。
そういう変態漫画なこの漫画ですが、偶にいい話がぶっこまれます。サンタさん回とかですね。サンタさんがいい子にしてたね? ってなるとこが大変良かったです。サンタさんは見ている! というサンタさん回も相当アレだったという事実もあるんですが、これくらいでしょ、いい話だった回……。そう言う意味でこの漫画がどんどんと変態漫画として成立してしまっている事実が如実であるなあ、とか思ってしまいました。どうしてこんなことに……。
さておき。
今回の巻では眼鏡っ子とメカクレっ子の出番が超少ない、霊圧が、消えた? レベルなのでそこについては文句が言いたいのですが構いませんねッ!! メカクレっ子はちょっと超法規的措置な感があるから出番少なくても仕方ないとは思うんですよ。でも従業員のはずの眼鏡っ子、あれの出番が全然ないってどういうこと!? アーモードユコト!? とロイドさん顔ですよマカロニ大好き!
え? 表紙にいるからいいんじゃないかって? せからしかー! 俺はもっと駄目人間ムーブを見せて欲しいんだよお! 単なる飲兵衛ムーブでいいからもうちょっと顔を見せておくれよお! などと変な脳内シナプスの構築が為され始めたのでもう駄目。4巻では沢山仕事して欲しいですね……。ぶっちゃけ今のままだと特にいなくても問題ない感じになっちゃってるし……。
とかなんとか。