ネタバレ?感想 nonco 『カナン様はあくまでチョロい』3巻

カナン様はあくまでチョロい(3) (週刊少年マガジンコミックス)
カナン様はあくまでチョロい(3) (週刊少年マガジンコミックス)

 大体の内容「お母堂もチョロかった」。なんか長編になっているカナン様の家に遊びに行こう編。こういうので実家行くと既成事実形成感がドンと倍増す。それが『カナン様はあくまでチョロい』3巻なのです。
 今回はカナン様の実家に帰省するのに供犠くんとジャンヌさんがついてきた! そこから始まる、供犠くんを認めるか認めないか! とりあえずカナン様の母、及び妹二人に受け入れられろ! というミッションスタート! ということでなんかかんか長くなるカナン様の彼氏として受け入れられよう編が始まりました。
 最初のターゲットはカナン様のお母堂、リリムさん。男の人に対する免疫というか、男いやあああ! タイプという、受け入れられる編の開幕としてはおよそ最適解の人物です。
 そもそもカナン様のオトンとはどうやってや! というくらいに男性恐怖症のリリムママンですが、供犠君に対しては徐々に態度を軟化していくなどと、その気になっていた俺の姿はお笑いだったぜ。
 軟化しないのか? というと、します。するんですが、それがミリ秒で起きてこの女陥落(オチ)た! になるのでマジでこの漫画やべえなと思いました。男嫌いがそこまで高速で陥落するってある!? あるんだよ……。
 さておき。
 その過程については単行本買ってみてください! なんですが、それが行き着く先がお風呂回での同衾です。お母堂、いきなりふしだら! でしたが、そのちょい前の回でリリムさんがカナン様の父ベルゼブブさんとの出会いからの色々あった話がされ、そこでちょっと距離が詰まったら速攻お母堂の方から襲っていたので、そういうタイプのお人なんだなあ、となりました。まあ淫魔系統らしいのでしょうがないね……。あとベルゼブブさんの若い頃は食い頃のショタでしたし……。
 ですが、ここで問題です。そう、供犠君は一応カナン様の彼氏だったのです! となったけど、あなたの気持ちには答えられないわ……。とか言い出すのでお母堂はアレ。いつからそういう話になっていた? この展開の無茶さがこの漫画らしいですね。それでも、出来ることはするわよ! するお母堂……。ヤバい……。
 さておき。
 4巻ではカナン様のダブル妹のミルチとミエルが供犠君との交際を認めるのか、という話に移送されますが、ミルチはメスガキなのはいいんですが、ミエルの姉ラブ系が悪魔なのでかなりやばそうです。3巻ではリリムさんが無茶をしてきて大変だった供犠君ですが、ミルチはメスガキゆえにすぐ落ちそうな雰囲気がありそうなものの、ミエルは結構難敵というか、マジで命狙われる展開もありそう。どうなる供犠君の命! あと2巻から登場しているのに未だに影が薄いジャンヌさんの立場もどうなる!? 3巻でもカナン様家についてきてたりするのに印象が薄いぞ! なんかテコ入れして差し上げて!
 さておき。
 供犠君、この手の漫画によくあるどんどんといい男になる、という感じがないんだけど、お前いいやつだな。ってなるとこはあります。この辺のずっと結構おバカを維持しつつ、でも不快に感じないギリギリを攻めるキャラになりつつありますね、供犠君。カナン様のそこがいいんだ……。というムーブもなんか心温まります。まあ、その後にミエルさんが供犠ぶっころ! ってカナン様がいないとこでなってたので、供犠君は今後どうなるのか。ミエルがデレをする未来はあるのか? ミルチのデレは想像に難くないんだけど、ミエルはなあ。供犠君の命が持つかなあ。
 とかなんとか。