『シャドウバース』で最近CPUを殴っているデッキについて 第十七

またデッキ作りが楽しいアルゴリズムに入った

 デッキを作るのが楽しいタイムに、また突入しております。昔考えたけど、かなり無理があったのでネタとして成立ほぼしなかったデッキが、もしや今なら成立するのでは!? というのが唐突にアホ電球点灯したので、やれるかな? とデッキを組んだらなんとかなってCPU戦して遊んでいました。
 現在のアンリミ環境の対戦で使えるデッキではないのですが、とりあえずやりたいコンボをCPU戦で成立できるくらいには形になったので、そのデッキをカカッと書いておきたいと思います。CPU殴ってるデッキを上げる場所ですからね、ここ。
 さておき、それではいってみましょう。

第十七 <1ターン24点の夢、再び>

今回のデッキはこのようになっているわ(『ヴァルキリープロファイル』のフレイ声で)


デッキコードなどはこちら。
 狙いとしては〈天窮の竜神〉使って、〈アジ・ダハーカ〉使って〈ウルズ〉使って、というものです。
 〈天窮の竜神〉が出てこの流れができると気づいた時に夢想して作ったものの、その時点では現実的ではなかったデッキでした。
 ですがこの間作ったデッキ、<アジ派>(内容はこちら)の知見を導入して、一気に狙いを通せる可能性を上げることができました。対人戦ではちょっと厳しいですが、CPU戦やるだけなら十分なのだ!
 諦念はさておき。
 デッキとしては〈天窮の竜神〉のラストワードを発動→次のターンに低コスト化していた〈アジ・ダハーカ〉を配置して12点疾走→〈ウルズ〉を出して〈アジ・ダハーカ〉をもう一回12点疾走という、つまりこれが1ターンで24点をがっつりと。これがこのデッキ名に繋がるところです。
 夢だった理由は、〈ウルズ〉を出す為には〈アジ・ダハーカ〉は最低6コストにしないといけないのですが、〈天窮の竜神〉が出た辺りでは無料進化や自動進化とかそうなかったので、やるなら〈ダークエンジェル・オリヴィエ〉辺りでEP増やすくらいしか手がなく、わりと4回進化するのが難しすぎました。
 それが、自動進化や無料進化が加入したことで一気にハードルが下がり、むしろ〈アジ・ダハーカ〉三連すら夢ではない、という段階になったのです。流石に三連は過剰攻撃力でロマンですが。二連ならまだ可能性はあります。
 ということで、今回のデッキ採用カードについてつらつらと書いていきます。

メインギミック

 このデッキのしたいことです。昔はマジで夢でしたが、今のカードプールなら夢でもなくなりました。その無茶なネタを見ていきましょう。

 このデッキのフィニッシャーである〈アジ・ダハーカ〉です。進化軸という言葉が生まれる前に生まれた原初の進化軸フォロワーです。
 その点については本当に原初な為にそこをフォローするものがほぼなく、先述の通り昔はこのデッキの狙いたいコンボが無茶苦茶ハードルが高くありました。しかし、今なら進化関係はもりもりある! ということでこのデッキのフィニッシャーとしてきっちり形を持てるようになりました。
 こいつを最低6コストにして、出して攻撃して4コストの〈ウルズ〉を後から出して再度攻撃、がこのデッキの最大の見どころとなります。〈天窮の竜神〉がなくても12点出せるだけでも十分だったりも。だからちゃんとフィニッシャーです。3枚必須です。

 〈天窮の竜神〉はこのデッキの狙いたいギミックを狙う為の一枚。破壊されたときに発動するラストワード能力でその次の自ターン、場に出た自分のドラゴンフォロワーのスタッツを2倍にする、というものが、このデッキの狙いであるのは、先述です。
 ただ、これ自体に突撃とか守護とかなく、その上で9コストなので適当に置くのが難しい。そこをどうにかするのも、このデッキの見所ですが、他に手が無いので進化して殴ってやられたい、という形のがメインの形になっています。それでも意外と生き残るので、大変ですが。
 とりあえずその辺の難しさと手に入れる手管があるので、1枚採用で安定しています。2枚でもありか?

 〈ウルズ〉は自分のフォロワーを潰し、再度出すという普通ではわりとはてな? な能力ですが、ここでは疾走持ちである〈アジ・ダハーカ〉を潰して疾走ゆえに攻撃もう一回、とかがメインの使い方です。〈天窮の竜神〉の効果は場に出たら、なので一回潰されてもう一回出ても効果は適用されるゆえに、12点〈アジ・ダハーカ〉二連打! が可能になる訳です。
 4コストなので、〈アジ・ダハーカ〉を6コストまで下げないといけない、でしたが進化がやりやすくなったので楽になったのは前述です。〈アジ・ダハーカ〉が5コストとかになるようになっているので、〈アジ・ダハーカ〉二連でもいいんですが、それでも6コストな〈アジ・ダハーカ〉しかない時には使えるので、4コスト〈アジ・ダハーカ〉と見てもいいです。3枚多いかも。

メインギミックを支えるやつら

 メインギミックは後半に寄っているので、それをどうよりやりやすくするか、というのを念頭に入れたらこういう選択となりました。
 とりあえず、素早くPPを貯めれば相手が整う手前で24点を狙うことが可能になるので、PP増進のカード。
 進化をすると〈アジ・ダハーカ〉のコストが下がる、という点の為に使う自動進化するカード。
 手札に〈アジ・ダハーカ〉と〈天窮の竜神〉を素引き以外で確定で引く手段としてのドローカード。
 大体この三種が残りのカードの構成要素になります。

PP増進組

 PP増進はこのデッキの〈天窮の竜神〉を早く使う為に沢山ほしい、ということでわりと多めに入れています。

 PP増進の種類では、まず〈竜剣の少女・アイラ〉。進化時にPP増進するフォロワーで、このタイプとしては安定して入れやすい一枚。ある意味では進化とPP増進を同時にこなす一枚とも言えて、2コストなので序盤とりあえず場に出しておくとかでも、という使いやすさがあります。3枚安定。

 PP増進ならこいつは鉄板。ということで〈竜の託宣〉。ベタですが、やはり2コストでPP増進は偉すぎます。たぶん、ドラゴンデッキでこれを入れないというのがレアケースなレベルでしょう。
 あまりにベタゆえに語るとこがないくらいですが、スペルなのは後のカードの有効利用の為に使うこともあるので更に偉いです。3枚安定。

 〈ドラゴニックエイジ〉はPP増進としては3コストと〈竜の託宣〉より重めですが、除去効果の方を選択することもできたり、そもそも覚醒していたらPP増進と除去を同時に可能になったりなど、最低限は使える一枚になります。これもスペルなので後述のことで活用する場面があります。数が微妙に悩ましいですが、今回は3枚。

 3コストスペルの〈竜の真恵〉はこれもPP増進ですが、覚醒時には回復とドローが可能になるのでそちらも使いたい、という一枚。この効果がある分、〈ドラゴニックエイジ〉より優先したい一枚です。やはりスペルなのが重要になる場面があります。3枚入れて損はない。

 〈独尊龍・スーロン〉は進化能力でPP増進するフォロワー。ある意味ではちょっと重い〈竜剣の少女・アイラ〉みたいに見えますが、置いた時の能力、ファンファーレでランダム5点除去と覚醒時に〈独尊龍・スーロン〉を無料進化可能にする〈波濤の暴圧〉があるので、進化の方向でも使いたい一枚になっています。
 それと、回復も持っているので、わりときっちり扱いたい一枚です。とりあえず2積みですが。

進化組

 アイラやスーロンも進化組の側面がありますが、それよりも進化権を使わない、あるいは回復させるという動きで進化をしやすくしてあります。

 〈小さき赤き竜・ビィ〉は1コストで進化可能ターンにファンファーレで自動進化するようになった一枚。1コストで1進化できる、その後で次の〈ブルーミングダンサー〉を進化させることも、なので進化数を稼ぐ場合に必須級の一枚です。
 このデッキでは〈アジ・ダハーカ〉のコストを下げる為にはかなり使いやすく、1コスト余ってればとりあえずどこにでも挟めます。とりあえず3枚ぶち込みは確定です。

 〈ブルーミングダンサー〉は場に進化したフォロワーがいれば出した時に自動進化する2コストフォロワー。先述の〈小さき赤き竜・ビィ〉の後に置けば、3コストで2つ進化できる、というのでこのデッキではやはり有用。地味に進化するとラストワードで1枚ドローが可能になるのも大きい効果。大体相手フォロワーを殴って破壊される仕事なので、そこに1ドローはありがたいところ。3枚です。

 〈崇拝の竜剣士〉は2コストフォロワーですが、このデッキではエンハンス5、つまり5コストで使う一枚。エンハンスすれば自動で進化なので、5コスト目なら確実に進化する一枚として有用です。
 また進化後は必殺と相手リーダーに2点の攻撃時効果があり、とりあえず相手フォロワーを排除しつつ相手のリーダーの体力を削れるのが大きめ。覚醒時でなくても、なのも地味に重用できるところ。とりあえず3枚採用ですが、もうちょい少なくてもいいのか?

 3コストフォロワー〈イプビアーラ〉は覚醒時に自動進化する一枚。必殺持ちであり、更に進化時に体が伸びる点もあり、場合によっては2体くらいはとれるフォロワーになっています。また攻撃時に1ドローも進化すると持つので、そこも良い点。進化して攻撃力が上がらないというのはありますが、このデッキは最終的に12点から24点を一気にとるデッキなので、あまり顔詰めを気にしなくていいので、場を均すカードとして活用します。

 4コストの〈大亀の長老〉は、覚醒時にEP1つ回復が重要な一枚。デッキの構成上、EPをもりもり使うことは少ないですが、それでも回復できるのは地味ですが結構有難い。自身に使うことが多くなりがちですが、進化さえすれば〈アジ・ダハーカ〉のコストは下がる訳で、それだけで十分だったりします。3枚ですが、オリヴィエ1枚差してこれ2枚、とかもありかもしれず。

ドロー組

 〈天窮の竜神〉が来まくって詰む、という事故を減らす為に〈天窮の竜神〉の数を絞っていますから、それを素引き以外の方法で引き込む策が要ります。それがドロー組です。

 まずは〈竜の伝令〉。2コストスペルで5コスト以上のフォロワーを引いてくる一枚です。この為に、5コスト以上を〈天窮の竜神〉と〈アジ・ダハーカ〉に絞っています。
 とりあえず2枚採用ですが、これでも〈天窮の竜神〉を確定引きとは言えない。なので確定サーチを用意しました。

 それが〈竜人の魚釣り〉、の融合変身した姿〈竜人の大物釣り〉です。〈竜人の魚釣り〉は融合したカードや捨てたカードを再び手札に、というものですが、〈竜人の大物釣り〉は元7コスト以上のドラゴンフォロワー2種類1枚ずつ手札に。このデッキなら、〈天窮の竜神〉と〈アジ・ダハーカ〉を同時に手に入れられます。
 そして融合変身の条件が覚醒時、ついでに融合できるカードがスペルかアミュレットなので、上記してたようにスペルはこの為にも使えるという風になっています。
 これはとりあえず2枚採用です。〈竜人の魚釣り〉がこのデッキでは使う要素がないので、多く入れても腐りやすいという判断。ディスカード軸とかならいい一枚になりそうですが。

取り扱い

 初手はできるだけPP増進を狙いたい。〈竜の託宣〉があれば御の字です。〈ドラゴニックエイジ〉か〈竜の真恵〉でもよし。覚醒時から自動進化や無料進化、あるいは〈竜人の大物釣り〉を取り入れているので、まず覚醒を目指すのが一番。
 とはいえ、手札に〈アジ・ダハーカ〉は持っていたい。あるいは〈竜の伝令〉があるならそれでもいいです。〈天窮の竜神〉は初手にあっても腐りやすいので、後から引く方針の方がいいかと思います。覚醒を目指すのが先決ですし。
 とりあえず、覚醒になるまでが一つ難というか、その後で上手く平らに出来ないと詰む、という部分もあります。全体除去とかないので、場合によっては全体除去のカードを含むことも視野にいれてもいいかも。その辺は考え所ですね。拡張の余地としてはその辺りかもしれないです。

終わりに

 やっぱりデッキを作るのは楽しいですね。それをいい具合に語り散らすのも。シャドバWBは来年ですが、それまでシャドバのアンリミでデッキ作って遊びまくりたいところです。まだネタの余地が結構あって、今回のデッキ構築の副産物でまた違うワンパンデッキを考えついたりしています。その辺もまた書いてみたいです。後、そもそもこの疾走を〈ウルズ〉でもう一度、もまだネタがありまして、マジでネタを考えるの楽しいな。となってしまいます。CPU殴るだけなら、結構自由に遊べるのう。いいことや。
 とかなんとか。