開幕の挨拶
皆さん、狂気ですか! と胡乱な導入で今回はスタートします。正気では中々立ち向かえない相手を話の主題にするからです。
さておき。
きらら系は定期的にイカれた作品を野に放ちました。とゴドゥイン超官顔し出すのは皆さんもご存知でしょう。今回もその野に放たれたイカれ漫画の青田買い紹介となります。
今回は2作品取り上げますが、前者は新連載始まったばかりで、後はまだゲストだけど新連載来るだろうし、万が一来なくても十分話のネタになるので、今回取り上げてみようとなった物です。
両方とも魔法少女ネタという既に創作の中ではしゃぶり尽くされたと見てもおかしくない題材を選んでいますが、どちらもぶっちぎりのイカれ具合で他の追随を許さない――許すも何もお前ら虚空走ってるだろなのですが――作品となっています。
今回はその紹介をやっていきます。それではいってみましょう。
海星なび『魔法少女は羞恥心で強くなる』
ある日、謎のマスコットに魔法少女になってよ! と言われた真侑さん。どうして私? となりますが、魔法少女は羞恥心をパワーに変える! そして真侑さんは規格外の羞恥心を持っているから! という理由でした。
また、先代の魔法少女は真侑の憧れの人! なんですが、相次ぐ戦いで羞恥心を失ってしまい、ほぼ全裸な貝ビキニを着てても平然とできるようになっております。その姿にむしろ真侑さんが恥ずかしい……! となる始末。どうなる、真侑さん! という内容です。
魔法少女のコスを破ってしまいたい! そういうピンチみたい! 肌面積! というある種深い業を持つ人は一定数いると思いますが、真侑さんはその需要に微妙にリーチしてないとこがこの漫画のデカブツさです。
そもそもわりと肌面積多くない姿でもパワーが爆裂する為、敵がほぼワンパン。ピンチ? みたいな場面が多いです。肌露出の恥じらいの為に服が破けやすいというネタが生えてくるくらい、普通にやったら肌面積は多くないです。
また、真侑さん憧れの人の氷雨さんは、先述通り貝ビキニにまでなって露出度満点ですが、恥じらいが全くないのでここもなんか違う! ってなります。恥じらいがないと萌えない勢に二重に厳しい漫画です。
そもそも、羞恥=肌露出なのおかしいだろ! もっとなんかあるだろ、こう、角度とか……。となるとこですが、ちゃんとそこにも性癖開発しよう! とリーチしつつ、でも結局、何事も肌露出を増やすのが一番だ! とダメなレッドゴリラ=サンになっていきます。
このまま肌露出の過多で行くのか、それとも真侑さんの性癖が崩壊してしまうのか。あるいは新たな性癖開放されて羞恥心が復活した氷雨さんが力を取り戻すのか。どちらにしても、真侑さんが不憫で仕方ねえ! ちょっと恥ずかしがり屋なばっかりに!
そういうわけで、恥じらいの強い子がちょっとの肌露出でパワー出して敵を撃つ、というのがこの漫画の基本パターンですが、パターンが定まってしまい過ぎているので、今後どう崩すかが一つ注目です。
性癖開発に進むのか、脱がし方に工夫を入れるのか。あるいは敵の事情を掘り下げて搦手とするのか。
とにかく、このまま脱がすだけでは一本調子過ぎるので、変化に期待しています。こういうのが崩すと、頭くるくるパーになりやすいですからね! ワクワク!(無茶な漫画が読みたい系厄介オタ)
まるえり『魔法柴犬☆はなまる』
愛莉さんは魔法少女に憧れる16歳。そんな彼女の前に謎のマスコットが現れ、魔法少女になってよ! と言ってきます。
千載一遇!
二つ返事で受け入れる愛莉さんでしたが、ちょっと身だしなみを、としていたら愛犬はなまるが変身アイテムをおもちゃと勘違いして奪ってしまい、そしてそのまま魔法少女に!
から始まるまさかの魔法少女(犬)漫画となっています。
はなまる、雄なんですが何故か魔法少女になっており、その上なんかしっかり出るとこ出てたり、と愛莉さんの心を折りに折りますが、愛莉さんも16歳で魔法少女に憧れるという、かなりギリのラインの子。変身ヒロインの正体を知っている協力者ポジになれる! と立ち直ります。精神のアップダウンが激しくてマスコットに何こいつ!? されてましたし、読者も大体同じこと思わされます。
ちなみに、はなまるは結構賢いですが、言っても犬なのでトイレとかは……、ってなるとこはこの漫画の恐ろしさの片鱗。所詮犬なんよ……。
ということで、はなまるの犬ムーブをどう制御しつつ魔法少女させるか、みたいな話が展開されます。
そしてちょくちょく犬ムーブを女の子ボディでする為、結構危ない姿勢が多いのもあって下手したら事案まであるのを制御するのが大変そうです。内容的にもメタ的にも。
このはなまるのプロデュース、ある意味美味しいポジション! とか思ってないとやってられないところなので、だからある意味では愛莉さんのメンタルの強さはこの漫画の重要な一線です。愛莉さんもわりとヤバい子なのですけど、それくらいじゃないとね。
この魔法少女が犬、という一発ネタが、予想外に長くなると、どう無茶になるか。大変興味があるので、連載なってくれい!(また厄介オタに)
まとめ
前者が恥ずかしさという軸を擦り過ぎるとなんかおかしくなっていくのでは? な魔法少女物。
後者が魔法少女が犬! な魔法少女物。
どちらも完全にイカれているのですが、魔法少女物がまだあったという事実を提示はしており、むしろここまで擦られたら魔法少女物も冥利だろうまであります。
きららの魔法少女物はここまで来た。そしてここ以上がまだあるのか。それともこれらは魔法少女物の終焉のラッパなのか。どっちにしろ、ある種の極な2作品の今後には注目です。
ということで、まだ単行本なんて出ないレベルの青田買いレビューでした。『魔法少女は羞恥心で強くなる』と『魔法柴犬⭐︎はなまる』、どっちもきららベースで連載されることがもしあったら読んでみてください。本当にどこに行くんだ? になりますから。
とかなんとか書いて、今回はここまで。