この項について
異常に『増田こうすけ劇場ギャグマンガ日和』を読み返したくなったので、集め直しているのですが、せっかく読み直すなら一話一話の感想とか書いてみたい! となって一日一話感想をやり始めることにしました。
たぶんに自分の日和愛を自分で試すマッチポンプですが、それくらいはガチでやりたいと思ったのです。イカれてますね?
ただ感想だけなのも、と思いページ数とコマ数関係も調べてみました。何かの役に立つとは思いませんが、やってやるデス!
さておき、それではいってみましょう。
第2幕 英会話入門 トーマスの素顔
大体の内容
とある客のいない英会話教室に一人の客がやってきた。その客を会員にすべく、経営者は動くのだが……。
感想
個人的日和名作の一つです。基本としてはワンステージの会話劇ですが、筋とは無縁で意味のない部分が多く、でも、だからこそだろうがっ! と言えるのがこの回の強み。特に序盤の机の押し引きのとこの無駄さ加減は至高の域で、このシークエンス全くなくていいのが堪りません。一応それだけ経営者が客欲しいの表れではあるのですが、ならその後の引きはいらんやろなので、その辺の加減が本当に無駄且つ良いところ。押したなら引きをせな、というネタの基本をきっちりやるのがやはり良過ぎます。全く無駄なのに全く正しいから困る。
そこはページないのにそんな無駄していいのか!? という場面でありますが、他にもまた無駄に広いコマと無駄な壺の辺りとかもある意味豪胆なコマ使いもあり、この漫画ヤバいな、と思わされます。こんな無駄コマ使って怖くねえのか!?
それと、この回の飛び道具であるトーマスさん、登場コマは少ないですが飛び道具らしいムーブしていて、印象に強く残ります。特に高速みかん奪取の意味不明さは脳にこびりつきます。何あれ。飛び道具として正しいに過ぎるんだけど何あれ。
そういう全体の無駄さとトーマスさんの妙な飛び道具ぶりが、自分の中では評価が高い理由です。この味わいこそギャグ漫画の要諦だし、ギャグマンガ日和らしさだし。などと言ってみたりします。こういう意味が分かるようでギリ分からん感じが良いとも言えるのです!
史実ネタ
なし
ページ数及びコマ数
- ページ数:11ページ
- 第1幕よりページ数少ないものの、それを感じさせない無駄なのに締まった構成。全体的に無駄の多い回ですが、それでもこれ以上長いとグダグダになりそうなので、このページ数は正解なのかもしれません。
- 総コマ数:69コマ
- 平均で6コマ弱。最少は1ページ目の2コマ。最多は8コマが2ページあり。他も7コマとかがあり、2コマが無ければもっと平均は上がってたか。
- 登場コマ数は、経営者57コマで客の女性56コマ。基本この二人の会話劇のコントなので、大体のコマにこの二人のどちらか、あるいは両方がいます。
- トーマスさん12コマ。この回のヘンテコ要員ですが経営者もサブ的に変なことするので、どちらかというとメインの飛び道具みたいな扱い。飛び道具ゆえ、少ないコマ数でもインパクト強し。この辺の匙加減はお見事です。
- 平均で6コマ弱。最少は1ページ目の2コマ。最多は8コマが2ページあり。他も7コマとかがあり、2コマが無ければもっと平均は上がってたか。