『増田こうすけ劇場 ギャグマンガ日和』一話一話の個別感想 第29幕

増田こうすけ劇場 ギャグマンガ日和 2 (ジャンプコミックスDIGITAL)

この項について

 ギャグマンガ日和が好き過ぎて一歩も動けない……。ほどでは無いものの、日和について感想を書かないといけないという謎の使命感に囚われて、毎日一話ずつ感想を書くという手段にでました。もっとギャグマンガ日和が親しまれるといいや! というトチ狂った誠心誠意です。
 ページ数とコマ数も確認しているのですが、全体的にだからどうしたの範囲であります。これはこれで面白いので、今後もやっていきますのことよ。
 さておき、それではいってみましょう。

第29幕 メカマツオ

大体の内容

 松島に到達した松尾芭蕉曽良。そこで曽良が上手い一句を。それに嫉妬した芭蕉はその句をゲロ扱いして曽良に絶交を言い渡される。一人旅は無理なので曽良と復縁をしようとする芭蕉だったが……。

感想

 松尾芭蕉回のベタ基礎に脂が乗ってきた回。
 俳句が上手く出ないから、芭蕉さんが変なことしてから一悶着あって、なんのかんの旅を続けるというテンプレートの完成形といえるかと思います。
 今回の芭蕉さんの奇態はメカマツオ。時代設定おかしない!? ですがギャグ漫画にそこを求めるのは無粋でしょう。あるいは、芭蕉さんの生きた時代に既にメカが?(ない)
 面白かったというか、芭蕉さんの行動は大体面白いですが、曽良さんの何したら笑うか? へのアンサーを思い出して勝手に戦慄。やってきた曽良さんへの恐怖によって2階から飛び降りる辺りは奇行として完成度が高くて面白かったです。下敷きになった人はたまったもんじゃなかったでしょうけど。
 そもそもの、復讐を胸にするのは分かるとしても、ダンボールめいたので作ったメカマツオはないだろと。自分だとバレない様にのつもりだろうけど、そういうの芭蕉さん以外しないから即バレなのは良いものでした。芭蕉さんはこういう奇態が強い。

史実ネタ

 松尾芭蕉
 曽良
 奥の細道
 もう既に3度目の登場の芭蕉曽良。これだけで色々なとこ行ってたゆえに色々なパターンが作れるというのが如実に分かります。使いやすっていいことです。
 今回は松島だったので曽良さんの句を出して、という展開もあって単純ではない形になっているのが史実ネタの使い方としてしっかりしたボディをしています。

ページ数とコマ数

  • ページ数:10ページ
    • やっぱり増田こうすけ先生はこれくらいのページ数の回が一番いいのでは? などと思い始めています。そう言う意味では、ページ数の融通というか、細かいページ数ができる月刊誌は向いているのではなかろうか。
  • 総コマ数:74コマ
    • 最少6コマで1ページ目。最多は9コマで2ページ目。珍しく9コマがありました。平均も7.4コマなので、コマ数が多い回と言えます。読んでいて有意にコマが多い感じはしましたから、意外と気にすると気になる部分ですね。
    • 芭蕉さんは登場60コマ。ほとんど出ていますがそれでも全部じゃねえな。意外と出てないとこあります。曽良さんは45コマ。半分以上はでているので案外妥当。別行動で芭蕉さんと離れていたわりには出てます。コマ数のわりに印象は強いですけども。曽良、笑うのネタが濃いからか。

過去ログ

まとめ置き場