三作選ぶんだ!
この項はまんがタイムきららキャラットの三作を取り上げ、感想をしたためていくところとなります。無印が危機的に、MAXが安定期に、という中で独自路線というか、我関せずを貫き通すアトモスフィアでやっているキャラットですが、バランス感覚に優れているというよりは立ってるだけでモデル立ち、という感じに想えます。
訳の分からないことはさておき、それではいってみましょう。
肉丸『ばっどがーる』
サマーシーズン到来ッ!! ということで女子高生が海に出てやることと言ったら、潮干狩りしかないでしょ! ということで潮干狩り回。しかもアサリではなくマテ貝を狙うという女子高生が狙うには渋すぎる攻め方。どういう感情回路なんですか!? と肉丸先生に問い詰めたいくらいに謎なシチュエーションでした。こういうとこで変わった手管と変わらない心で攻めてくるからもう、バカ。
しかし、涼さんと亜鳥さんは仲良くなるフラグがバンバン立つなあ。露骨な肋骨くらいに露骨に立つ。涼さんはフラグ立たせないようにするんだろうけど、優さんより高いフラグ立ったらこの漫画地獄と化すで……。どっかの原様みたいに包丁を持った優さんが涼さんを……。
いやそういうのないか。杞憂杞憂。
優しい内臓『このままモブじゃ終われない!』
少女漫画を描けというのにエロくなってしまうピコさん。狭い知り合いにドキドキしたことある? と問いますが……。
ドキドキがその知り合い二人どっちもピコさんで、この漫画業が深いというか、ピコさんが罪深いというか。そもそもサキュバスだからそういう篭絡、身を持ち崩させるのは天性なんだよな。ある意味では種族特性がきっちり出ているということではあります。
話の方は少女漫画的サムシングを、というので壁ドンやNHKなどを学んでいくものでしたが、ピコさん全然分かってない。でも、それでもやろうとする気概が編集さんには受けて、まあ頑張んなさいねー、されてるのがとてもよかったです。ピコさんの漫画アレだけどな。
海星なび『魔法少女は羞恥心で強くなる』
真侑さん、とうとう羞恥の限界となってもういや! となってしまいます。読者としてはですよね。としか言いようがないというか、普通に先輩の領域になる方がイカれているのが確実なので、そこでどう折り合いをつけるのか、みたいな話になりました。
その過程で友達に魔法少女バレして、でも敵を倒したから記憶は消えて、というわりとギリな展開を見せます。しかも真剣になり過ぎて羞恥心が薄れて強さが発揮されない、という良く分らない文字列な状態に。ここで羞恥を喚起して勝利、というのでわりとしっかりした展開でした。羞恥を喚起するというのの段階でアレですが、それはもうこの漫画だしね、で済ませられるのが恐ろしい。