『増田こうすけ劇場 ギャグマンガ日和』一話一話の個別感想 第92幕

増田こうすけ劇場 ギャグマンガ日和 6 (ジャンプコミックスDIGITAL)

この項について

 年内毎日感想挙げるの、何とかなっているのは書き貯めのおかげ。やはり、ある程度きっちり書き貯めるのはこういうのには必須の行動ですな。あると思うと精神の楽さが違う。常にストック貯めるの必要やね。
 そんなこんなで6巻に突入しましたが、この辺の記憶が曖昧というか、アニメ化したメジャー回以外を結構覚えてないなあ、と。再読すると読んだことはあると分かるんですが、題名だけ見てとかだとはてな? ってなります。っても今回はメジャー回ですから流石に分かりますけどね!
 ページ数とコマ数の確認しています。ただしているだけだ!
 さておき、それではいってみましょう。

第92幕 終末

大体の内容

 世界の終わりが間近に迫り、人々は狂乱の時間を過ごす。そこにテレビショーが放映されるのだが……。

感想

 終末が迫る中、それでも番組を生放送するがもう皆やけっぱちなのでひどい本性が、という話。
 このもうダメだから、とする人の一発目から全裸なのがエサクタ(正解)! としか言いようがない。初っ端から持ってくるインパクトとしての最適解でしょう。そこから釣瓶落とし的に駄目さが連打されますが、ここが効くのも最初がマッパだから。マッパな上に、とマッパが修飾司になるからこそ映えるので、まず見事な出だしです。
 それ以後も、化けの皮が剥がれるメンツがそれぞれの酷さを押し付けてくるのがいい。アイドルなら酷い裏側を。腹話術なら腹の底の低劣さを出す。
 誰しも裏はあるけどそれを隠す。その中でも1番隠すをするテレビ仕事で、それを曝け出すというのが皮肉として効いています。
 そんな中で、マジックをトリックではなく超能力でやってた、というのが出てきて様子が一変するのがよし。隕石どうにかできるかもとなって、周りがあたふたするのが良かったです。もうタヒぬからいいやと曝け出した後になので、まあそりゃなと。
 そこからどうにかなって、で皆元のキャラを取り繕うのもギャグ漫画らしいオチです。取り繕えるかあ! なとこですからね。
 そして、最後までツッコミ役で他の素を出してた人達と一線を画していた司会がちゃんとアレなことしてたと分かって終わるのも良いものです。終始冷静にツッコミいれてたのにはちゃんとカラクリがあったのだ。というオチには納得しかない。やっぱり凄えよ、増田こうすけ先生は。

何ネタ?

 終末ネタ。世界の終わり、つまり終末ネタは色んな漫画でされるものですが、わりとなんとかなるのものでもあります。
 このギャグマンガ日和でも、なんとかなりますが、なんとかなり方がこの漫画独特のアトモスフィアで、且つそれまでのみんなのはじけぶりからなんとかなって一転していく様も見れて、大変独特な終末ネタでした。なんとかなった後をやるって意外とレアだもんな。

ページ数とコマ数

  • ページ数:11ページ
    • 終末でイカれてくる人達が順繰りに出る構成ですが、その尺と更に終末がどうにかなった後のさらっとやるのがきっちり決まってこのページ数。この辺の押さえ方はこの無軌道なネタでも健在です。やっぱり最後1ページで強引に方向転換する面々をきっちり落とし込んでるの、卓抜。
  • 総コマ数:71コマ
    • 最少は2コマで1ページ目。結構レアな数です。今んとこ3回くらいしか前例がないかな? 最多は8コマ。これは結構ありますね。あり過ぎるくらい。平均は6.4ちょい。
    • 大林一郎30コマ登場。松山愛27コマ登場。二階堂22コマ登場。マジック三井19コマ登場。ゲストは登場順でコマ数が多い。ある意味当たり前かもですが、大林一郎は意外と松山愛の時にしっかり出てるので、その辺のがっつきも必要なのですよ(?)。竹杉竹夫25コマ登場。司会の人ですね。比較的まともに司会してたけど、ちゃんとはっちゃけてたと分かる最後のコマは秀逸です。

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