感想 樹戸英斗 「なつき☆フルスイング! ケツバット女、笑う夏希」

 内容を要約すると「天(空)で決する大団円」
 ほう。
 最初のノリはなかなか通り一遍等の伝奇型ライトノベル、だったのだけれども、最後の章ですわ、様変わり。今までのノリやキャラの立ち回りが楽しかっただけに、その落ち方がマゾい位に心地よくすらありました。そこからのあがりっぷりもこれがまた! すがすがしい上がりっぷりです。この巻のハイライトはまさに天空で決するわけですが、この美しさはなんだ、なんなんだ! 昔何かのライトノベルで感銘した「あんたが出来なかったからって、それが俺たちまで出来ない事にはならない」という見事な流れ。その展開の美しさ、これがツボなんだろうなぁ。そして最後はきれいに決めて大団円! 美しい……。三度も言っちゃいましたよ「美しい」。
 これで続きが出るとは思っていなかっただけに続刊は嬉しい限り。まだ買ってないですが、買いますよ。