感想 小箱とたん 『スケッチブック 6』

スケッチブック 6 (BLADE COMICS)

スケッチブック 6 (BLADE COMICS)

 大体の内容。相変わらずの美術部の(色んな意味での)活動アソート。いつも通りに栗原組は自然ネタを振りまき、いつも通りに空閑先輩と涼風コンビは意味不明行動をし、いつも通りに鳥飼さんは小市民ネタを振りまきます。なんとなくその辺が多くて、空の登場してる場面が少なくなってきてるような、でも出てくるとわりと不明な行為をするので存在感があるような。後、ぬこ。ぬこ話は相変わらずぬるしゅるっとした味わいでたまりませんな。『スコアブック』のノリに近づいてきた、つまり自分の持ち味が出せるようになるのがぬこ話である、と言う事なのでありましょう。
 見所。

コジャレタ布か!?

 いやいや。何言ってんのケイト。そんな力技するキャラというか、漫画じゃねえだろ、この漫画。とか思ってたら大分力技で「ダメうどーん」とかもあるようになってまいりました。『スケッチブック』にも時代の荒波が、ということなのでしょうか。たぶん違いますけれども。
 それより、物価の上昇に対して何も買わないという対抗策を天然で行う鳥飼さんの小市民ネタこそ、至上。あるよな、ついつい「高いなー」と思って躊躇してたら、食うもの無いのに買わないで帰るの。あまりにあるなあ、と思ってしまって爆笑してしまいました。
 それはさておき、今回は一話的な話、つまり一連の流れのある話が二つあるのが象徴的というか、特異であります。いままで流れ内でも途中で違うネタが割り込むようなことが頻発していたのに比べると、これは進歩なのか変化なのか。一応、海の話は海が絡んでの色々なネタ、という風でしたが、BQの話は完全にBQの話だけだったんだよなあ。それでわりとちゃんと出来てて、吃驚した、という失礼な見方をしてしまいました。
 細かいネタでは涼ちんが嫌な顔をする、というレアリティの高い事が起きる『4月〜11月』、上記で言った何も買わなかったネタ『物価』が二大巨頭。後、やっぱり涼風コンビは風が上手というか、上位なのだなあ、というのが分かる『ガムテープ』、『匍匐前進』も良いものであります。でも、やっぱり「ダメうどーん」のケイトの可愛さが一番ですが。力技も、ケイトだと心地いい。そんな気がする。