感想 小箱とたん 『スケッチブック 7』

スケッチブック(7) (ブレイドコミックス)

スケッチブック(7) (ブレイドコミックス)

 大体の内容。「今日も変な美術部の日常」。大体のギャグ方向の4コマというのは登場人物が変か変になるか、なわけですが、そんな中でも極端に変の方向に振れ過ぎないでどこかに普通に居そうな、でもやっぱりどうしても変な人たち、という微妙なキャラ造形は今回も健在であります。今回は魅惑の新キャラ、空のクラスメイトの小木さん&霧島さん、そして皆大好き日笠ボイスの根岸みなもが登場と相成りました。小木さんと霧島さんはこの漫画では大変珍しい、空のクラスメイト、という立ち位置で、そうでないと出来ないネタもこの巻ではふんだんに入れてきたので、結構今後も出るのか、と思わされます。大体したいだろうネタはこの巻で済ませてしまった感もありますが……、まあそれはそれ。今後は授業中の空、なども見たいところなので、その辺は軽く期待を持っていきたい所です。この漫画、授業風景って全くないから、学生服である以外に学生だって事が明示されないから、その辺忘れがちになったりするんですよ。自分だけかもしれないですけど。
 新キャラというには新鮮味のあまり無い根岸の妹みなもの方は、というとアニメではあんなに妹キャラベッタベタだったのに、漫画だと周りの微妙な変さに振り回されるキャラ扱いになってしまってます。根岸と一緒に出てこないから、妹キャラらしさだせないだけかもしれませんが。いやでも、登場の前フリも結構ぞんざいでしたが……、とはいってもこれは単に出番少ない不遇さゆえかもしれない。もうちょっと出てきたら、何か彼女らしさが出てくるでしょう。彼女らしい、変さが。って言っても、巻末あとがき漫画みたいなのは違う、違うんだからねっ!
 さておき。
 今回も空の不思議行動、ケイトの日本語ネタ、栗原さんの虫ネタ、そして鳥飼さんの小市民ネタと、ネタに不自由することなくまい進されておりますが、それを一つずつピックアップしていくと、空の不思議行動では日光浴に出てきたトカゲを脅かすという意義不明の行動が甚くツボにはまりました。アニメではちょっと変だけど物静かな雰囲気だったんだのに、一体全体どうしてこうなった、と言わざるを得ないアグレッシブぶりです。心が温かくなりますね? ケイトの日本語ネタは掟破り*1のアルファベットネタが非常に掟破り感が満載で、そりゃ麻生さんも「ああ…」とか言うわ。それでいて、最後には日本語ネタに持っていってくれたのでケイト可愛い。←かなり理論の飛躍が見てとれます。
 栗原さんの虫ネタはいつも通りマニアックであり、今回はGoogleさまに願いを、というか検索かけて、もしかして? に対してツッコミを入れる、という新スタイルが大変よろしかったです。込み入った内容になると、途端に検索性が低くなるGoogleさまに対する皮肉というか、実際に検索できなくて困ってるんだろうなあ、というのがにじみ出る内容となっておりました。鳥飼さんの小市民ネタは相変わらず高角度でお前は俺か、な内容で、どれもこれも琴線に引っかかりすぎてにやけるものでしたが、今回は安い! と思ったら100g単位の値段でがっくり、を天丼するネタが最高峰。あまりのあるあるネタ度に爆笑がしばらく続きましたよ。あれって、ホント罠だよなあ。見た目安い! って思わせるから、余計に。今後も安定的な小市民ネタ、待ってます!←よく分からない〆

*1:はなから掟なんか無いってのはスルー。