感想 島本和彦 『アオイホノオ 3』

アオイホノオ 3 (少年サンデーコミックススペシャル)

アオイホノオ 3 (少年サンデーコミックススペシャル)

 大体の内容。漫画もいいけどアニメもね! 単に挫折しかけただけですけれども!
 ということで、今回は半分が上京持ち込み編、後半分が俺はアニメだ!編という流れですが、アニメだ編は次の巻辺りで一応の決着というか、伏目だなー、ってことなので前半分の話を主にすると、編集部に行ってる時の二人の意気込みっぷりが完全にからからからと空回っており、無駄な力を感じてしまいました。後、ロッキーのくだりが、ナレーションの人もテンションが高くて、「焔尾も立った!」とか言ってるのがまたなんとも言えないものが。なにかしらの尺度で同じような物として見る、ってのは勿体無いっていう辺りも心に刻んでみたりもしましたが、あの辺りの良く分からない一体感って、劇場だからだよなー、でも今はこういうの無いか。小さい所は軒並み、だし。とも思って時代を感じてみたり。
 後、きぐるみの話はそーだよなー。という経験者視点で見れてやたら楽しく思えてしまいました。あの、独特のにおい、ってホント最初きついんだけど、慣れるとどうでも良くなるんだから人体の不思議ですよ。今はまだ消臭できるのがあるから、マシかもしれませんけれど、そういうの無い時代で、且つ動く仕事だったらばそれは凄いにおいだろうなー、と想像してちょっとうっぷとなった。あのにおいは、未だに脳裏からバックアップ出してきて鼻に香ってる気分になるくらい、印象の強いにおいですから。あれよりきついのだろうなー。とかなんとか。
 他に記憶に残ってるというとズズゥゥン辺りか。そこまで骨の髄だと、もう本当にどうのしようもないんだろうなー。と納得するしかないです。そこまではなかなかなー。