感想 ストロマ 『スターマイン 1』

スターマイン (1) (IDコミックス)

スターマイン (1) (IDコミックス)

 大体の内容。「目指すか…、ハーレムを!」。という雰囲気で、どこかの“いい加減にしろこのアホ毛ー”みたいな言葉が当然のようにこちらから出てくる、しかしここまで割り切ってハーレムするのも珍しいな! という感嘆も同時に出てくる、そんな女の子わんさかコメディ。それが『スターマイン』なのです!
 さておき。
 大体の内容の話を続けますが、どういう漫画というと、主人公が流れ星に願いを掛けたら9人(+お目付け役一人)も女の子がやってきたよ! やったねたえちゃん! しかも皆、主人公の事大好きだよ! 更にやったねたえちゃん! という清清しい設定で、女の子とキャッキャッウフフする漫画、それが『ス(略)!
 この清清しさはキャラの多い物にありがちなキャラ一人の掘り下げがー、という問題点を、割合テンプレート処理されつつも微妙にずらした形で描く事で軽やかに乗り切り、そのずらした部分で流れが回転する、見事な仕事としても表れています。これだけキャラいて、キャラ同士が見事なかみ合いをみせ、ちゃんと流れも回る。この時代にハーレム漫画というと色々な先駆者というハードルがあるものですが、それを逆手に取った形の多重ヒロイン政策は、捨てキャラがいないという成功っぷりとして結実しております。端的に行って\やべえ/。
 それにしても志染さんいいなあ、クール系だけど可愛い物好き、面倒見も仕方なしな中にも良い所あるし、9人の保護者として頼れる人っぷりが板付き。他の9人も全員いいキャラしておられるけれど、志染さんには届く人は居ない、それくらいいいキャラですよ、志染さんは!