hanhans.hatenablog.com
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大体の内容「もう時間の問題ですよね」。いつも通りに映画について無駄語りが横行する中、着実にガクトに恋している小津さんが無性に可愛い感じが素晴らしい、という中に映画馬鹿ズ、特に黒澤さん絡みで生徒会長風花咲さんが(物理的な意味で)ガクトに接近! という状況で、小津さんの明日はどっちだ。となるのが『シネマこんぷれっくす!』3巻なのです。
2巻カレー屋回で鳴り物入りで出てきた風花咲さん、鳴り物入り過ぎて実は2巻末のその回のすぐ後の話は全く出ずという驚異のキングクリムゾンエピタフだったんですがそれはさておき、この巻最初からブイブイ言わせてきますが、その正体が893の娘、というのはまだしも、映画の趣味が完全に黒澤さんと軌を一にする、なので同族嫌悪的にライバル関係! というのをきっちり見せつけてきます。
というか本当にカレー屋の後どうなってたんだよ! 案件ですが、それはさておき同族嫌悪なので、マジで映画の趣味が似通っており、ツボも似通っている。なので衝突すると俺とお前でW黒澤だ。になってしまい、ほぼ同時期に映画が公開されたロック様のそれを称揚しあうという、ある意味黒澤さんが2人いないとできないネタをきっちりとしてくる為の配材と言えるのですが、それでライバル同士として張り合えるって素敵やん・・・。という目線も立ち上がってきます。黒澤さんはオーバースペックなので、それに張り合えるというだけでこの漫画で大変ありがたい存在でもあるのですが、それ以上にライバル関係というのを即時に百合・・・。としてしまう脳のせいで、プロレス回とかキマシ立ちまくりでした。ちょっとしたところでキュンキュンしちゃいます。それ以外でも、この巻でやたら顕著になった黒澤さんのバイトがどうも風花咲さんの家(婉曲表現)関連っぽいのとか、そのバイト中に大体居るとか、外堀を埋めてくる感じ、嫌いじゃないわ!
さておき。
風花咲さん、可愛いですヨネ。黒澤さんが諸々の動きがおっさん臭いという、女子にあるまじき案件なのに対し、風花咲さんは動きに気品というか、女性らしさのある所作をしています。対象が黒澤さんなので余計に贔屓目になるのですが、それでも当たりの良さは段違い。でも精神性は似通っており、3巻最初の話ではガクトが任侠映画見てない!? 北野映画も!? というので上品な暴力をふるったりする辺りは同じタイプのスタンドといって差し支えなく、映画語りでマウントする様も本当に生き写しレベルで、『仁義なき戦い』を語る姿勢、ネタをかっちり入れ込んでくる姿勢に至っては精神的ドッペルゲンガーか!? なので、そりゃこいつら仲悪いわ。と素直に思わされます。しかし、このW風花咲システムで、この漫画の語り方は更にワンランク上がった感じです。同じレベルの相手だから出来る話の詰め方というか。出るようになったら結構ひんぱんに出てくるのも相まって、この漫画で語りやすいテンプレートになりそうだな・・・などとおもってみたりします。
さておき。
この巻での小津さんのもうちょっとで恋心に気づく、という手前で『銀河英雄伝説』用語で言うとアルテミスの首飾りしているとこも良いですね。可愛い。ちょっとしたことでガクト意識しまくっていて可愛い。でも小津さんはかなり不憫ではないかと思います。というのも、この漫画で突っ込み役は基本ガクトですが、小津さんがいるとそのガクトがボケの方に、映画語りの方にシフトしてしまって、先輩たちとボケ出すので、そこまで映画分からない小津さんがそれでも突っ込み役に回らざるを得ないという、雇用のミスマッチが起きているのです。全体的にガクトがいないと、俺孤立無援じゃねえか! という感じになっているのが不憫です。ガクトが映画馬鹿だから話を振ったら予想外のところで、お祭り回での『ウォーキング・デッド』から『処刑人』への流れみたいに、映画話に突撃してしまうのもこいつ! ガクトこいつ! 感満載です。その上で、風花咲さんがガクトに特に気はないけど行きがかり上接近する形になっており、それが禍根を残さないか心配です。小津さん自体、好きという気持ちに気づいてないけどもう好きだろ、という段階なだけに、デリケートなお年頃だ! な訳で、本当にどうなってしまうのか。というかプロレス回で既に片鱗が出てますが! 結構Sっ気があるのかもな、小津さん・・・。
さておき。
好きな回の話でもして矛を収めますが、海回が好きです。なんのてらいもなく海水浴場でサメ遊びをしている宮川さんが。というか三巨頭の2人はバイトしているのに何であなたは自由なんですか。その回後半はサメ映画についてひとくさりしてて、ここでも己の好みの圧をかけて楽しそうに語っていて、流石宮川さん面倒くせえ・・・。ってなりました。それでもガクトの友が宮川さん・・・。ってなってたので、何が奏功するか分からねえにも程があるだろ! というツッコミをしつつ、この感想を終えたいと思います。いやマジなんであそこでトゥンクする!?
とかなんとか。