ネタバレ感想 田口雅之 『ブラック・ジョーク』10巻

ブラック・ジョーク 10 (ヤングチャンピオン・コミックス)
ブラック・ジョーク 10 (ヤングチャンピオン・コミックス)

 大体の内容。「今度はこっちのターンだぜ!」。ということで内容的にはほぼ荒事だけしかしてない巻。それが『ブラック・ジョーク』10巻なのです。
 9巻(感想 田口雅之 『ブラック・ジョーク』9巻 - オタわむれ 日々是戯言也blog)から6年! ジョニーどうなるのー!? って状況からやっとのことリブートした『ブラック・ジョーク』10巻ですが、今回はほとんど荒事していただけという、田口アクションスキーには垂涎の巻となっております。ジョニー? あいつ謎のタフネスと悪運だけはあるんだよなあ。ということで、一応無事なので安心してあげてください。今回、いいとこもありましたしね。というか、ジョニーって本当にタフネスが異常なんだよなあ。なんでちょっと普通の医者だったらダメだった、ってのを耐えてられるんだよ。
 さておき。
 先に書いたように、今回はほぼ荒事のみで構成されているといって過言ではないくらい、あっちこちでバチバチとバトルしています。主に三か所でバトル展開です。
 小玉、は、まあ小玉負ける要素ないよな。というのは、相手の居城に攻める前の、追走劇でのスーツ装備をのしまくってたので分かっていましたが、相手が複数人いて銃器を持っていても全く異を介さないというか、ハンマーで鎧袖一触している辺り次元が違い過ぎます。ゆえにこの漫画のデウスエクスマキナは小玉ですが、にしたって無双し過ぎです。小玉が負ける絵が全く浮かばないんだよなあ。誰が勝てるんだよ。
 相手組織のボスとは、ラン・オーバーが相対することに。小玉程ではない、とくに追走劇の時にちょっと危なかった、というのを見せられたのもあって、ラン・オーバー大丈夫か? でしたが、こいつも異常に強いんだったわ、というのが再確認できる格好になってました。車椅子のやつのするムーブじゃない。
 まだ相手の底が見えてないので、もう一段なにかあるかもですが、まあそこを無理くり倒してしまうんだろうなあ、という謎の信頼感がラン・オーバーにはあります。ある意味完全体である、改造車椅子で立ち回るなら、やっぱりラン・オーバーはヤバイってなりそうです。
 最後にあかりさんですが、追走劇の時に因縁が出来た相手とのバトルとなっております。こっちは当然銃弾が効かないチートしており、ではどう倒すんだろう、というのでガチャガチャしておりました。田口アクションはふんだん過ぎると結構無茶な絵面になる訳ですが、その意味で正しく田口アクションしております。
 しかし、あかりさんも決して弱くはない、というか超強いんですが、小玉とラン・オーバーが異次元しているせいで、相対的に強くないように見えるんですよ。というか前二人本当におかしい。異次元というか超次元というか、とにかくそんな中で超強いだけのあかりさんでは、一周回って分が悪いのでは? ってなってしまいます。
 だから、この巻のバトルでは一番ハラハラする、……あかりさんの戦闘に? という案件になってしまっています。本当に、超強いはずなんだけど、男二人がおかしすぎるから……。わりを食っている……。
 さておき。
 そんな超バトル展開なら身体能力は凡俗(前述三人がおかしいだけだけど)なので、当然出番のない頭脳担当吉良ですが、なにやら相手の首魁と談義中。こっち方向から、切り崩していくのか? と見せておいて11巻を待て! となります。
 待つけどさあ……。また6年とかならなんでもいい。どういうテクを使ってもいい。待つ。でも6年かかったら容赦せんぞ。
 とかなんとか。