不定期な今日の『ゲーミングお嬢様』のワンワードから 第二十六回

全一の”お嬢様力”大変勉強になりましたわ!

この項の説明ッッッ!!

 とうとう装いを新たにして、『ゲーミングお嬢様』が再臨なされた! でも専門的な用語が分からんちんだぞ? という人の為ではなく、単に自分の満足の為に書き連ねる項。それが不定期な今日の『ゲーミングお嬢様』のワンワードから、なのです!
 最近更新にぶりがちでしたが、ゲーミングお嬢様再始動ゆえ、こちらも始動するのも悪くは無かろう。というか、今、そして今ッ! 上げる事に意味があるのだ! という謎の使命感に燃えに燃えています。そこネタになるか! っていうのが見つかったりして助かってますよ……。
 さておき、それではいってみましょう。

第二十六回『全一』

 全一とは。全国一位のことです。なんの? となるところでしょうから、順を追って説明しましょう。
 まず、昔のアーケードのゲームというのは、得点を一番高く出せたやつが偉い、という部分がありました。今でも、その数値に対してシノギを削っている人はいるのですが、昔はこれがメインだったのです。
 で、その一番点数が高い、という人のことを、全一、つまり全国一位と呼称していた訳です。とはいえ、まだネットもない時代。その得点が本当に一位なのか、というのは客観的な手が入らないとなかなか分からなかった。そこに対して、ベーマガとかメストなどが出てきて、ハイスコア集計をすることにより、その点が一番である、と認定されていくようになるのです。
 ここに至って、全国一位という概念が生まれてくるのです。
 しかし、時はくだれば大格闘ゲーム時代になります。そうなると、全一の意味合いもまた微妙に移り変わっていきます。得点という明確な指標ではなく、対戦の強い弱い、というややブレのあるものに。
 格ゲーの場合、全一というのは大変難しいものです。最強と全一は同じもののように感じますが、全一というのはそういうのとはまた違うアトモスフィアを、旧来のゲーマーとしてはもってしまう。最強、というのと全一、というのにはやはり差があるように感じてしまうのです。
 最近、スト5で豪鬼全一を決める大会がありましたが、ああいうのの一番、というのは全一といっていい気がします。とはいえ、豪鬼内での強さ、なので最強というとまた違う感じでもあります。
 その最強と全一の違いの面については、格ゲーがワールドワイドとなってから更に拍車がかかってきます。常に強い人というのはほぼいない、誰もが誰かに負けるし勝てるし、という状況。ここにおいて全一、という概念は全く徒手空拳、ミラーナイフが宙を切る感じです。ここに至ると、最強というのと全一というのとではなんだか趣きが違うのです。
 そもそも全国一位、っていっても日本の圏内じゃないの? という意見もおありでしょう。その点は確かにその通り。昔の狭い圏内の話とも言えます。昨今の格ゲー環境でもちょっと言われない言葉かもしれません。しかし、だからといって全一という言葉の凄みが消え失せる訳ではないのです。
 最近の格ゲーでは数値的指標が入り、強さの概念が分かりやすくなりました。強い弱いを見分けられやすくなりました。簡単に一位の人サイッキョと言えるような時代です。
 しかし依然として、全一という言葉には重みがあります。どこから由来するのかは、属人性のある話ではあります。全一って言葉自体知らない人からすれば、WHAT? な案件です。
 でも、全一はすげえんだ。というのを、『ゲーミングお嬢様』ではしっかりと見せてきています。全一まで言われたら鬼強くないといけない、それも全ての意味でパーフェクトに。それを隆子様は、1話で見せつけている訳です。でも、格ゲー分からないと意味不明でもあるので、ここにあれは凄いんだよ? 全一って超人って言っていいんだよ? という風に書いてお茶を濁したいと思います。