教養としてのまんがタイムきらら系漫画 序文

この項シリーズについて

 教養とは一体何かについて考えていく中で、おぼろげながら答えを見つけ出した。ソリッドビジョンシステム、作動!
 というのはさておき、今回から教養としてのまんがタイムきらら系漫画と銘打って、何回かちまちまとやっていこう、という腹積もりになったのがこの項シリーズとなります。その序文としてなんか書いとけ、なのがこの項といったところでしょうか。

きらら漫画が、教養に?

 そういうはてなマークが出るのは良く分かる。私も、思いついた瞬間に、んなんだこいつ……。って橘さん声がでました。しかし、きらら漫画が教養にならないと、誰が決めたんだ? という疑問と、そもそも教養というのは言い募って残していくのがベターである、という屁理屈のダブルスタンダードが、この項をやるきっかけとなるのです。
 というかですね、きらら漫画が最低でも漫画の教養としても成り立つと主張することは、無に近いかもですが無意味ではない。そういう提示を、この項シリーズで見せていけたらな、などと夢想している次第です。最低限、漫画の教養として、そしてもっと大きな、文化の教養として、きらら漫画は成り立たせたい。そういう夢見心地で、この項はやっていくのです。

そもそも教養になってどうするの?

 そういうはてなマークが出るのは良く分かる。私も、思いついた瞬間に。何言ってんだ! ふざけるな! そいつは俺が! って橘さん声がでました。しかし、教養になるっていいものよ。とは誰も言っていません。今脳内ダージリンさんが言いだしました。権威っていいものよ。から類推して脳が勝手に捏造した模様です。
 とはいえ、教養となるとなんというか、一段上がった感じで、とてもハイソーシャル感がある。というのもですが、それが呼び水となり人が流入して、ひいてはジャンルが生き残る、という皮算用でもあります。いい作品が長年親しまれる世界。素敵やん。そういう素地の為に、教養はあったりするのです。そこに食い込めば、長きに渡って、先に読んだことがあるという事実でマウントがとれるのです。と、ちょっとぐるぐる目になってます。教養というのは、そういう側面もあるのです。

というか、教養ってそういうもんだっけ?

 そういうはてなマークが出るのは良く分かる。私も、思いついた瞬間に、嘘だそんなこと―! って剣崎声がでました。俺の体が、ボロボロに……。まであります。しかし、教養について調べていくと、その側面はわりと大きいのでは? という考えに到達したのです。
 当然、教養の効能というのはそこが終点ではない、一側面にすぎません。教養を得れば、大局観とか、深い洞察力とか人間的魅力とかが得られる。そういうのが世間一般の教養イメージで、大体合ってもいます。
 が、しかしやはり側面としてはマウント取りたい欲が存在する、と私は勝手に憶測ぶっぱします。でなければ、教養としてのなになに、という題目の本の乱立に対する合理的な解釈が浮かばないからです。お前ら、教養ってこととして、新参を加入させる名目でマウントとって気持ちよくなりたいんだろ! ってなっちゃいます。知って欲しいだけなら「教養」という言葉を使わなくても出来るのでは? 基礎知識とかでええやんと。だからこそ、そこに「教養」とつけるのには、マウントを取りたい欲しかないからでは、と。得られるものがありますよ、私の優越感なんかがね! という気持ちじゃないのかなどと、その気になっている俺の姿はお笑いだったぜ。

ということで、ここで「教養」についてのこの項シリーズでの指針

 今回の項シリーズは、基本として愚かな自己逃避に! という面が強いのですが、そこに一定の役割として、「教養」をあしらう、という形を取ります。素地の段階で、相手にマウント取りたい欲で構成されている、という地点にあえて立つ所存なのです。これを読んで精神的優位に! という立ち位置ですね。
 とはいえ、「教養」と謳うからには、やはりこれを読んで精神的な畜養を、という面も持ってはいるかと思います。相手に優位に立つのですから、その分畜養される、という見方は若干以上に穿っているかもですけれど、それでも何か得るものが、そして活かせるものがある、というのは大事にすべき建前です。今更建前を出して来てどうする!? ではありますが、「教養」が役に立つならそこしかない、という部分があるという勘が、そうさせたと思っていただきたい。つまり、か、勘で動いている!? です。そこは大事。

だからこそ、教養としてのまんがタイムきらら系漫画

 ということで、きらら漫画をそこそこ読んできた者だからこそ、無謀なる挑戦ですが、まんがタイムきらら系漫画を教養として読む、という城を建てられるのでは? そういう試みをだらだらとやっていこうかと思います。果たして本当にそんなことは可能なのか? まあやってみんとね。
 ということで完全に私の胸先三寸で、これは「教養」! とのたまっていきたいと思います。すぐやる気をなくす可能性もありますが、その時はまあ、感じ感じということで処理したいと思います。
 見切り発車感のある項シリーズですが、次回はそんなに遠くない時期に。具体的には今日買ってきた資料という名の積読を崩してからになるかと思います。そんなに遠くない時期に。大事なので二度連ねました。そんなに遠くない時期に。これで三度だ。
 とりあえず、予告先発しておきますと、きらら、と言えば出てくる率が恐らく最も高い、現在漫画の方は新規シリーズやっているあれを絡めたネタとしてお送りいたします。いたしまーす。んがぐぐ。