まんがタイムきららキャラット三作感想(2023年1月号)

まんがタイムきららキャラット 2023年1月号 [雑誌]

この項について

 まんがタイムきららキャラットの三作を取り上げて感想を書いていく項となっています。前は前中後とか考えていましたが、現在のゲスト攻勢の前に、その考えは瓦解しました。というかゲストを最後にもりもり載せる攻勢、やめてもらっていいですかね。
 さておき、それではいってみましょう。

肉丸『ばっとがーる』

 この漫画の肝である亜鳥さんがいない中でも、この漫画は輝けるんじゃぜい! ということで亜鳥さん不在で他のネームドで構成した形の回、次回に続きますが、でした。他の子みんなちょっと癖のある中で、るーさんだけわりとまともなのでかわいそう、という感想ももりっと出るものです。優さんと水花さんが濃すぎるし、なんか清さんも出てくるし、でキャラに埋没しちゃう! と思ったらナルシー勉強法で意外と濃い話してて、朱に交われば赤……。ってなりました。「ドイツの経済学者マルクスが るーの為に」には不覚にも腹筋が鍛えられました。マルクスにその意図はない!

山本アヒル『うさパン焼いて悪いかよ!』

 八房さんの接客が圧を押し付けていくスタイルなのでアレ、という話。たちの悪い客にもしそうになるけど、客商売でそれはご法度、というのでストレスの溜まった八房さんは、ついに……。
 で、たちの悪い客がフルボッコにされたっぽいので、やっぱり八房さんは道義が通るのを是とする人なんやなあ、ってなりました。金は返してたので、ボコる。お前は客じゃないムーブですね。
 しかし、笑顔が上手く作れない人が笑顔になる、って瞬間を、でも特段に仰々しくせず、さらっと魅せるからこの漫画好きです。大げさにしなくていい、大げさにしないからいい。そういうやつですよ、こういう時の笑顔というのは。

猫にゃん『ニチアサ以外はやってます!』

 とうとう、撮影の時! 学生のすることなのでとにかく予算がないのは都度都度してましたが、セット壊すともう元には戻らない。なので一発撮り。大昔のドラマとか、特撮なら『突撃!ヒューマン!!』みたいな状況です。これは果たして成功したや否やというのは次回に持ち越しですが、あかねさんとたすくさんが掛け声をかけながらやっている姿になんかプリミティブな味わいを感じたり。実際のスーツアクターの人も、こうやってたんだろうな、というのが出てて、そういうのがいい塩梅。この特撮に対する手触り、リスペクトがこの漫画の地味な良さであります。