ネタバレ?感想 はも 『マグロちゃんは食べられたい!』1巻

マグロちゃんは食べられたい! 1巻 (まんがタイムKRコミックス)
マグロちゃんは食べられたい! 1巻 (まんがタイムKRコミックス)

 大体の内容「マグロ、連載開始」。みさきさんはマグロまるで一本食いたい系女子。とはいえ高校生なので釣り船に乗っては無理なので堤防でフィッシング! それでもマグロを釣れたという人もいるらしいし、ならその可能性に賭けるッ!! と雄々しい発言をするみさきさん。そして、何の因果かそれが現実に! マグロが釣れた! と、友達のなぎささんに伝えに行って帰ったら、マグロが女の子になっていました。
 そんな出オチだけで連載を続ける漫画。それが『マグロちゃんは食べられたい!』なのです。
 実際問題、この漫画は出オチです。マグロが女の子になった、というだけで終わってしまっても問題ないというか、ゲストの一発ネタとしては特上です。
 でも、それが続くのかよ! となる状態が現状となりました。
 なのでどうするかというとマグロを食う、というのを女の子に言うと、というのを折々で混ぜていきつつ、きらら漫画なゆるいテンションをすーっと続ける漫画になりました。これを万策尽きたとみるか、あるいはこれこそ万策なのかとみるかで評価が分かれるところですが、個人的には出てくるのが大体ポンコツなのでポンコツ系漫画という謎のくくりで見ています。カヅホ『キルミーベイベー』と同じタイプのスタンドだとみています。
 キルミーみたく見ているので、この漫画がこのままどう壊れていくのか、というのが気になるという亜空の楽しみ方ですが、それに対して十分に期待に応えてくれるとみています。きららMAXがおかしい漫画が集いすぎている問題の中でも、一番やばいやつという認識もしています。過大な期待? 開かんと欲すれば、まず蓋をすべしです。期待を大番狂わせさせられる為に期待をかけるのです。
 さておき。
 個人的にはこれが本当に連載を勝ち取るとは思っていなかったので、3話目、つまり3話連続ゲストの3話目で新キャラ投入とかしてきて正気か!? だったんですが、でも連載を勝ち取っててマジ正気を疑いました。きららMAX大丈夫か!? でも、嫌いではない。(隆慶一郎ツンデレ台詞)
 きらら漫画としての素振りは大変いいです。可愛い絵、可愛い子、可愛い内容。
 ただ、女の子がマグロ。その一点だけで脳に致命的な致命傷を与えてくるのです。マグロ、撮影開始。(錯乱)
 というか、本当にこれだけ可愛い話で主人公格にマグロがいる、というだけでかなり混乱があります。そのマグロも、キハダからカジキ、養殖のクロまで、バリエーション豊富。
 なんのバリエーションだよーー!!
 と、ちゃんみおボイスが出るくらい、しれっとマグロが人になるので、マグロ、撮影開始。(錯乱)
 ポンコツ漫画としては、マグロは元がマグロなので人間としてみるとポンコツになる、のは分かるんだけど、人間のみさきさんやなぎささんもどこかポンコツ。風紀委員のさしみ(無茶なあだな)さんも野草を食うのが趣味とか言い出すし、これは稀代のポンコツ漫画になるのでは? という謎の期待が撮影開始。(錯乱)
 さておき。
 錯乱しているのでキャラの話をするとカジキちゃんが可愛いですね。謎触覚というかアホ毛というかそもそもカジキのあの角なんだっけ? という感じで特徴持ちつつも基本ちまい子なので可愛いのでいいです。マグロですが。そうなんだよなあ……。マグロなんだよなあ……。
 後、みさきさんがいい子なんだけど、そもマグロを丸一本食いたいとか、魚介系が好きすぎて学校に冷蔵庫持ちこんだりと結構エキセントリックで我が強いのも好きです。好きなことに一直線でいい子なんだけど、冷蔵庫は学校で生魚食いたいからって持ち込むな。というか学校で生魚を食おうとするな。
 ということで、マグロの女の子! と書くとひたすら違う意味にしか取れない、という段階で一つ持ちネタじゃねえか! であり、また食べられたい! でまた一つ違う意味にしかとれねえじゃねえか! な漫画、それが『マグロちゃんは食べられたい!』なのです。