『セレッサと迷子の悪魔』体験版の時点で神所謂GOD機関な件について

ベヨネッタ オリジンズ: セレッサと迷子の悪魔 -Switch
ベヨネッタ オリジンズ: セレッサと迷子の悪魔 -Switch

この項について

 皆さん、『セレッサと迷子の悪魔』発売まで今日を含めて2日、更に正確に言えば発売日は2月17日だということを知っていますか! 全員買え!
 という錯乱はさておき、今回は『セレッサと迷子の悪魔』の体験版のレビューをしようという、何言ってんだ! ふざけるな! そいつは俺が! と橘さんに言われるくらい意味不明な行動に出ます。太陽を褒めるには日没を待て、なのですが、チュートリアルな序盤の作りの手触りが大変良い為、このままいけば名作可能性……! となったので、あともうちょっとで発売日だからこそ、体験版を今から触るんだ! 手遅れになっても知らんぞー!! という文章をカカッと出力しようと思います。今なら出来る。今だから出来る!
 さておき。
 『セレッサと迷子の悪魔』はどういうゲームかというと、話としては魔法使いの少女、セレッサと、そのセレッサのお気に入りのぬいぐるみに取りついた悪魔、チェシャとが、セレッサの母親を救いに凶悪な妖精のいる森の奥に向かう、というのが大体の筋です。
 ゲームの基本は、セレッサとチェシャ、それぞれを同時に操っていくタイプのアクションアドベンチャーです。例えば、左の方のスティックでセレッサを移動させ、右の方のスティックではチェシャを移動させるようになります。
 これだけ聞くと操作混乱可能性が高いのでは? と気になる方もいらっしゃるでしょう。同時操作はお好き? 結構! ますます好きになりますよ!
 と勝手なこと言うだけなのも何なので、この同時に操作する面について深堀します。
 実際のところ、操作の方は慣れは必要です。慣れないうちは混乱のるつぼで、実際結構頭が混乱します。ですが、これに慣れていく過程をきっちりと楽しめる作りになっています。体験版の範囲までは大体チュートリアルの側面が強いのもありますが、ここの情報の出し方とプレイのさせ方が水際立った仕上がりです。
 お話として色々と仕込みながら、プレイを覚えさせる導線が実にハイレベルだ! なのです。まずセレッサの動きの特徴を覚えさせつつ、話が進むとチェシャの動きもさせるようになる、んですが、ここでセレッサとチェシャを同時に動かす場面は最初はあまり忙しくすることがありません。ゆっくり歩いていくことが可能です。
 ここはまずお互いが動いていくことから始まり、チェシャが移動できない箇所をセレッサで移動して先回りしたり、セレッサが進めない蔦をチェシャが破壊したり、と徐々に同時に操作するのに慣れるように作られています。なんなら、チェシャをぬいぐるみ大にしてセレッサだけで動く、ということも結構出来ます。局面局面でお互いバラバラに動かないといけないとこはあるんですが、意外とセレッサだけ動かせる場面もあります。あるいは、こまめに回復させる為にぬいぐるみにしておくとか、ジャンプポイントでぬいぐるみを使うとかさえあります。
 さておき。
 このゲームで一番頭を使うことになるのは、当然ですが妖精との戦闘です。ここもまずは1体から初めて、徐々に妖精の数を増やしていく、という難易度の曲線が見事といえます。
 戦うのは主にチェシャ。ダイレクトアタックで妖精をぶちのめします。ゴリゴリ妖精を殴る様は非常に頼もしいです。
 対してセレッサは攻撃は出来ません。攻撃はチェシャに任せるしかないのです。しかし、敵の動きを封じる行動が可能なのと、体力や魔力の切れたチェシャの回復もすることになるので、セレッサ棒立ち、というわけにはいきません。積極的に動かないといけないのです。
 ですが、相手の動きを封じる、というのがポイントであります。この足止め、チェシャの補助としてももちろんですが、セレッサの防衛としても機能します。敵が一体でも動かないなら、セレッサの被弾可能性はその一体分減る、ということです。それに動けない敵の辺りの安全度も上がる訳で、セレッサの移動の範囲も変わってきます。この辺の止める敵の選択も話が進めば大変そうですが、基本は嫌らしい敵を止める、というのが分かっていれば、セレッサの動きも逃げる以外が自然と見えてくるかと思います。
 で、このセレッサの動きとチェシャの動きは、実はどちらも動かす方の手で完結しています。前述通り、セレッサが左、チェシャが右なわけですが、移動は各々その方にあるスティック、行動もその方にあるLあるいはRボタンで対応、となっています。この辺が分かってくると、同時に動かすのがだいたいわかった、というもやし感地点に到達です。この辺のUIの卓越性は素晴らしいです。
 さておき。
 動かし方の話があらかた出来たので、カメラワークについて。
 スティック左がセレッサを動かし、右がチェシャを動かす。となるとカメラはどうなるの? ですが、これはカメラがほぼ定点で進みます。なので基本的に奥に進む動きを取っていれば、先に進むようになっていますし、カメラが動く場面では一旦止まるか自動で進むことになります。
 この辺の、カメラ位置の扱いがこのゲームやたらいいと思うんですよ。カメラが移動するせいで操作が混乱する、という場面には体験版の中では遭遇しませんでした。そしておそらく、この先もそういうのはないだろう、と思います。それくらい、二者を同時に動かすことへの無駄なストレスを排している。この辺の気配りは全体通してあるのでは? などと体験版だけで思ってしまうのです。これは、名作をやっている時の味だ!
 さておき。
 最後に細かいところですが、行動の煩雑性を減らす施策について。細かく色々なところで難易度の調整をさせる仕組みが出来ています。リズムを取るとこを自動で終わらせることが可能だったり、敵からダメージを食らわない設定にできたりします。
 ノーダメージってありなんかい! ですが、このゲームの同時にキャラを動かすというゲームの仕組みを楽しませる為には、ダメージなしすら視野に入れる。それだけ同時行動で遊ばせようという心に満ち満ちているというかちょっとあふれ出ているというかな形なのだな、と勝手に思います。それくらいに、同時行動の面白さをしっかり出す、だろうな? だろうな? と複数回確認したいくらいですが、それは発売されてから確認したいと思います。
 というわけで、カカッと感じたことを書いてみました。実際同時行動をどこまで楽しませてくれるか、が今最大の楽しみです。これで序盤ゲーだったら焚書坑儒です。儒がとばっちりですが、それくらい期待が膨らんでいるのです。このふくらみを皆も持ってほしいので、Switchで『セレッサと迷子の悪魔』の体験版を今から落としてやるんだ! 序盤が結構出来るし、セーブデータは引き継げるぞ! つまりJUST! DO IT!
 とかなんとか。