まんがタイムきららキャラット三作感想(2023年10月号)

まんがタイムきららキャラット 2023年10月号 [雑誌]

この項について

 まんがタイムきららキャラットの感想を、三作に絞ってやっていくところです。今現在一番安定しているきららはキャラットである、という物狂いか。な発言をしてしまうくらいには、きららオタにはキャラットは安定しているとみていますが卿らはどうか。
 この月には猫にゃん先生の新作もあり、個人的に三作に絞るのが大変な時代に突入しましたが、それはさておき、それではいってみましょう。

肉丸『ばっどがーる』

 水鳥亜鳥、どこへ行くのか。というのでわちゃわちゃしてましたが、結局よくある思い過ごしであり、その決着になったということは4巻まで確定ですか!? という面になってしまいます。この漫画が続くのなら、それでいいんだ。でもイマジナリで騒がしいんだよ! 心の声だけで会話するな! つかなんで会話成立するんだ!? エスパー!?
 さておき、マジでこの漫画が4巻越えをするようなアトモスフィアなので、個人的には大変有頂天でとどまることを知りませんが、次にくるでノミネートされたりしておりますし、実際面白い漫画なのでもっと広まるがいいや! となります。今回みたいなベタなすれ違いからベタじゃないごちゃごちゃしたイマジナリとのマリアージュは素晴らしかったりするので、マジアニメ化しねえかなあ。とワンチャン期待しています。

カヅホ『キルミーベイベー

 プールの監視員の仕事を、あぎりさんが斡旋してきたので、もう駄目だ、おしまいだあ……。とヘタレ状態のベジータ顔になりますが、それも当然という展開をしておりました。ちょくちょく異星人というか異次元人というか、とりあえず常人ではない生き物が闊歩するよなあ、この漫画。
 さておき。
 今回はやすながあんまり関わらないのでは? という出だしでしたが、この漫画でやすなが出番がない訳がなく、当然あぎりさん家のシノギであるプールにやってきて酷い目に遭う、というこの漫画の王道をかっちりとしていました。ついでにソーニャちゃんも酷い目に遭い、あぎりさんとしてもシノギとしてやっていけないなあ、と三方一両損。ソーニャちゃんは酷い目に遭って金ももらえないので三両くらいは損ですが。

猫にゃん『Vドライブ!』

 出だしがいきなりキャッチ―なので、どういう話かな? と思っていたらあれよあれよと独特の世界観にぶっこまれます。今の時代の魔女っ娘(古い)というのが、Vtuberというのを上手く使うことで表された逸品となっています。
 魔法少女物は色んなアトモスフィアがありますが、この作品はどちらかというと敵が別次元の相手+アバターとして人の姿を奪う、というので魔法少女物としてはややシリアスに振れそうな雰囲気です。でも、わりとさぱっとした、スカっとする部分をきっちり刻んでくるのでドシリアスにはならない、という塩梅であります。
 あと、ある意味では魔法少女物というのが特撮界隈でも微妙に近似するところがあるのか、と前作のことを考えて理解するなども。そういう意味では精神性は地続きなのかもしれない。前作を引きづりすぎかもしれない。